ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットで行われたヨーロッパGP予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは13番グリッド、佐藤琢磨は16番グリッドを獲得した。
ヨーロッパGP の2日目も、ニュルブルクリンク上空は快晴。午前中のフリー走行では2人共積極的な走りを見せ、予選前のフリー走行では佐藤が7番手、バトンが9番手と、まずまずのポジションに付けた。とは言え2戦欠場したB・A・R Honda勢は、午後の予選を路面状況が悪く、好タイムの出し難い最初の1-2番手で出走しなければならない。しかも今回から予選方式は土曜日午後の1セッションのみに変更され、その結果だけで決勝レースのグリッドが決まる。この不利な出走順を1回だけのアタックで挽回することは非常に難しく、厳しい条件下で予選に臨むことになった。
午後1時からの予選。気温30C、路面温度48Cというコンディションの中、佐藤が一番最初にコースイン。路面状況を確かめながら、慎重にアタックを進めていく。しかし最終区間直前の右コーナーでアウト側にはみ出し、大きくタイムロス。午前中の自己ベストより2秒以上遅い1分32秒926のタイムとなった。
続いて出て行ったバトンは、第2区間までは佐藤のペースよりやや遅れていたものの、最終区間で挽回。チームメイトをコンマ3秒しのぐ、1分32秒594のタイムを記録した。とは言え、セッション序盤に出て行った状況はいかんともしがたく、最終的にバトンは13番手、佐藤は16番手グリッドとなり、明日の決勝レースは、7-8列目からスタートすることになった。
ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「午前中は良いフリー走行となり、昨日よりも2台のマシンを改善することができた。しかし、予選の出走順がトップと2番手だったことと、路面の状況が変わったことによるアンダーステアによる影響は我々の予想以上に大きかった。我々が望んでいたよりも後方からのスタートではあるが、レースでのペースには自信を持っており、明日のレースは期待している」
中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター
「予選を最初に出走しなければいけないという厳しい条件は分かっていたものの、もっと良いグリッドを期待していました。明日のレースでは、良いレースができるよう頑張ります」