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[TOYOTA]最前列スタートの開幕戦オーストラリアGP 頂上舞台へと確かな感触

2005年3月6日

F1世界選手権第1戦オーストラリアGPの決勝レースが3月6日(日)オーストラリア・メルボルンのアルバートパーク・サーキットで行われた。今季より決勝日の午前中、決勝スタートの4時間前に行われることになった予選第2回目では、ヤルノ・トゥルーリがチーム過去最高位の予選2番手を獲得。堂々、最前列から決勝レースへとスタートを決めた。一方、ラルフ・シューマッハーは昨日の予選第1回目で雨によるタイムが影響し、不運の予選15番手からのスタートとなった。
午後2時、曇り空から時折青空の覗く、気温19度、路面温度26度、湿度58%というコンディションで、1周5.303Kmの公園特設コースを57周で競われる決勝レースがスタート。最前列スタートのヤルノ・トゥルーリは、序盤戦は2位を守って健闘を見せたが、徐々に後退。惜しくもポイント獲得直前の9位でのフィニッシュとなった。予選15番手から激しい追い上げを見せたラルフ・シューマッハーは、12位で開幕戦を終えた。
優勝は、ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)であった。

ヤルノ・トゥルーリ:
「パナソニック・トヨタ・レーシングにとって過去最高位、そして初めての最前列グリッドを今朝の予選で獲得出来、決勝レースのスタートは格別なものとなった。スタートは上手く行き、2位を維持して1コーナーへ、さらに、最初の給油ピットインまで、上位陣の中で、そのポジションを守ることが出来た。
しかし、ピットインのあと、リアタイヤに問題を抱えてしまい、残念ながらポイント圏外まで後退を余儀なくされてしまった。もちろん、ポイント獲得の大きなチャンスを失ったことは残念だが、我々は、この週末における“TF105”のパフォーマンスに勇気づけられており、この雪辱を果たすべく次戦マレーシアGPへと臨む」

ラルフ・シューマッハー:
「非常によいスタートを切ることが出来、その後も全て順調だっただけに、この結果は残念だ。序盤にもう少しポジションを上げたかったが、残念ながら叶わなかった。また、シートベルトの不具合にも見舞われ、予定外のピットインを強いられることとなってしまった。その時点で私のレースは終わってしまったと思ったが、ここメルボルンは、何が起こるかわからないので、最後までプッシュし続けた。チームスタッフの素晴らしい働きに感謝するとともに、“TF105”は好調でバランスも良く、ピットストップも上手く行った。今日は意義ある結果を得られたと思う」


冨田 務:TMG会長 兼 チーム代表
「最前列グリッド獲得という予選結果を決勝レースでのポイント獲得に繋げられず、失望している。序盤戦は、非常に競争力が高かった。ヤルノ・トゥルーリは上位争いのペースを守りながら2位のポジションを維持した。しかし、最初のピットストップのあと、彼のリアタイヤの一つがブリスターを起こしており、その後苦戦を強いられることとなってしまい、ポイント圏外まで後退してしまった。ラルフ・シューマッハーは素晴らしいスタートでレースを始めた。しかし、彼は最初の給油ピットイン直後にシートベルトが緩んでしまい、調整のために再度ピットインせざるを得なかった。その後の追い上げは、非常にコンペティティブで本来のポテンシャルを発揮してくれた。
この週末は、多くの自信を得ることが出来た。まず、ヤルノ・トゥルーリがチーム過去最高位となる2番手グリッドを獲得したことである。今回視察に訪れていたトヨタの首脳陣の前で、フロントローから決勝レースをスタート出来たのは嬉しいことだ。加えて、“TF105”のパフォーマンスにも勇気づけられた。レース中には問題も起こったが、“TF105”の信頼性は充分で、首位と同ラップでレースを終えることが出来た。昨年の開幕戦では2周遅れだったことを考えれば、この12ヶ月の間の進歩を証明出来たと思う。そして、まだこれから多くのレースが待っている。新たなエンジン規則が施行されたこのGPで、RVX−05エンジンは全くトラブル無しでレースウィークを過ごすことが出来た。そして、パナソニック・トヨタ・レーシングは、さらなる自信を持って次戦マレーシアへと挑む」

高橋啓三:技術コーディネーション担当ディレクター
「過去最高となる予選2番手からのスタートだっただけに、2台完走は果たしたものの、非常に悔しい。
ヤルノ・トゥルーリは、ピットストップ後にタイヤの不調に見舞われ、後半戦はペースを上げられずに後退してしまった。次戦マレーシアGPに向けて原因を解析し、万全の対策と準備を施す」


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