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裁判所、ミナルディのレース出走を認める

2005年3月5日

 メルボルンの地元裁判所がミナルディが2台のマシンを出走させてよいという仮勧告を行った。これにより、ポール・ストッダートは週末、地元ファンの前でオーストラリアGPに出場できる可能性がでてきた。

 ストッダートは、ミナルディのプレスリリースの中で、ヴィクトリア裁判所から許可をもらったので、土曜日のプラクティスと予選に出場できるという声明を発表した。声明は次のとおり。
「ヴィクトリア最高裁判所のハーパースバーガー判事は4日午後、ミナルディF1チームが3月5日(土)に行われるオーストラリアGPの公式練習と予選に、2004年型のシャシーとエンジンを使用した2台のマシンの出走を認める仮勧告を出した。2回目の公聴会は3月5日、14:15分から始まる。FIAは、この公聴会に参加し、今回の申し立てに対して意見を述べることができる」
 偶然か意図的かはわからないが、2度目の公聴会は予選終了直後から始まる。
 F1の関係筋は、今回のミナルディの法的行動によって、前例にない難しい問題が持ちあがったとほのめかしている。ヴィクトリア最高裁判所が事実上、F1の運営や技術面でのルール自体に干渉することになったからだ。法によるルールへの干渉は、将来的に深刻な影響を残すだろうし、今週末のイベントにさえ、大きな影響を与えることにもなるだろう。
 一方、ストッダートとミナルディチームにとっては、今回の行動で他のすべてのチームからサポートを得られなくなる可能性もあり、彼らにとっても深刻な事態が予想される。
 ストッダートは、フェラーリから出走の同意を得られず、このためにFIAのスチュワードからも出走許可が下りなかったのだが、ストッダートはフェラーリを不問とし、FIAのスチュワードを相手に今回の法的措置に出た。


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