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土曜午前はウエットからドライへ 好調ライコネンがトップタイム!

2005年3月5日

 F1オーストラリアGPは土曜午前のフリー走行1、2が行われ、セッション半ばに雨が止むコンディションのなか、好調マクラーレンのキミ・ライコネンがトップタイムをマーク。2番手はルノーのフェルナンド・アロンソで、マクラーレン勢とルノー勢が好調をアピール。BARホンダの佐藤琢磨は8番手だった。
 今季の開幕戦、オーストラリアGPの土曜日は雨の天候となった。気温は13度、路面温度10度というコンディションとなった。
 昨日、メルボルンの裁判所から出走の許可が下りたミナルディのパトリック・フリーザッハーが最初にコースイン。タイヤはエクストリームウェザー・タイヤの使用許可が出ている。ザウバーのジャック・ビルヌーブ、クリスチャン・クリエンも続いてコースイン。
 開始20分が過ぎても、上位チームは様子見の状態だ。ミナルディ勢やジョーダン勢ら、ブリヂストンのエクストリームウェザー・タイヤを履いた下位チームだけが走るがスピン、コースオフが多い。ミナルディのクリスチャン・アルバース、ナレイン・カーティケヤンがスピン。トップはジョーダンのティアゴ・モンテイロの1分53秒台だ。
 セッションが始まって30分が近づくと、ようやくマクラーレンのキミ・ライコネンがコースイン。コースが乾いてくるに従ってタイムは1分43秒台まで跳ね上がった。しかしその直後、コースインしていたウイリアムズのマーク・ウエーバーがターン11で大スピン! マシンに特にダメージが無かったのが幸いか。ちょうどそのころ、雨は上がった。
 雨が上がったのを見計らったのか、開始35分にフェラーリ勢がコースイン。するとルーベンス・バリチェロ、ミハエル・シューマッハーが相次いでトップタイムを塗り替え、そのままチェッカーとなった。フェラーリ(ブリヂストン)がワンツーで、12人がタイムを記録している。
 佐藤琢磨は終了直前にコースイン。ミハエル・シューマッハーの6秒落ちのタイムを記録している。終了時の気温は14度、路面温度は13度だった。


 10時15分からのフリー走行2回目。雨は上がり天候は曇り、路面ウエット、気温14度、路面温度16度。ほぼ全車が1回目のエクストリームウェザー・タイヤから、スタンダード・ウエットに履き替えてコースイン。
 序盤から積極的に各車周回を重ねるなか、開始20分にはジャンカルロ・フィジケラ、フェルナンド・アロンソのルノー勢がワンツー体制を築く。フィジケラは1分35秒8台までタイムを縮めてきた。
 その直後、カーティケヤンがターン9でスピン、コースオフ。ストップしたところが濡れたグリーン上で後輪がホイールスピンし、後輪から発火。現場では黄旗が2本提示された。
 開始26分にはトラック・クリアとなり、太陽が顔をのぞかせ、ラインも乾いて来た。その頃から各車がタイムを刻み始める。まずはライコネンがトップに浮上し、続いてトヨタのラルフ・シューマッハーがドライタイヤを履きトップを奪う。僅差で佐藤琢磨が2番手に続く。トヨタ勢はさらに、終了6分前にヤルノ・トゥルーリがラルフのタイムを0.3秒短縮してトップを奪う。トヨタがつかの間ながらワンツー体制を築いた。
 トヨタ勢からトップを奪ったのは、このセッション好調のルノー勢。アロンソ、フィジケラがワンツーに躍り出ると、2台でタイムを削り続ける。アロンソは1分29秒台まで突入した。
 終了間際になると、トラブルも発生。ピットアウトしようとしたザウバーのジャック・ビルヌーブがタイヤウォーマーを引きずりピットレーン出口にストップ。さらに、チェッカーが掲示されたころには佐藤琢磨がスローダウン、退避路に進入しストップしてしまった。琢磨はこの時点で8番手。チームメイトのジェンソン・バトンは5番手だ。
 トップは終了間際になってアタックをみせたモントーヤのものかと思われたが、その直後にライコネンがトップに浮上。さらにアロンソが僅かに遅れて2番手に。モントーヤは結局3番手、フィジケラが4番手と、マクラーレン、ルノーが4位までを独占した。
 昨年のチャンピオン、ミハエル・シューマッハーは7番手。低温度路面(18度)ではミシュランの方がブリヂストンより優勢か。セクタータイムトップはセクター1=モントーヤ、2=アロンソ、3=ライコネンとなっている。


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