デイビッド・クルサードからファン‐パブロ・モントーヤへとドライバーを変更したマクラーレンは、フェラーリを追うチャレンジャーの中でもリーダー的存在になると周囲から予想されている。キミ・ライコネンは、チームはアルバートパーク・サーキットで行われる第1戦から速さを見せられると考えている。
「オーストラリアで始まる新しいシーズンをすごく楽しみにしている」とライコネン。
「テストの行われたサーキットでもファクトリーでも、チーム内の誰もが全力を尽くして2005年の準備に取り組んできた。チームのモチベーションは高いし、僕らはみんなシーズン開幕にワクワクしているよ」
「来るべき週末は、タイヤ、エンジン、予選方法に関する新しいレギュレーションに準じた初めてのレースがスタートする。僕らは、ミシュランタイヤの状態に気を使わなくてはならないだろう。特に予選2回目の間とレースの序盤だね。例えばブレーキング時にタイヤにダメージを与えないようにしなくては。タイヤにフラットスポットを作ってしまい、グリップを失ってしまうから」
「シーズン前のテストは実りの多いものだったよ。スピードもあるし、マシンはドライブしやすかった。でも、僕らがどのあたりのポジションにいるのかは開幕まで何も言えない。ただ僕らが分かっているのは、今シーズンは面白くなりそうだってことさ」
モントーヤも、今週末の開幕戦オーストラリアGPが楽しみで仕方がないと語った。
コロンビア出身のモントーヤは、オーストラリアGPでチーム・マクラーレン・メルセデスから初出走する。チーム側は、期待外れだった2004年シーズンの記憶を、モントーヤとライコネンのラインナップが消し去ってくれるだろうと願っている。英ウォーキングに本拠地を置く同チームは、昨シーズン、フェラーリ、BARホンダ、ルノー、ウイリアムズの後塵を拝したからだ。だが、モントーヤは良好だったウインターテストを終え、ニューシーズンのスタートを楽しみにしていると語った。
「今年のオーストラリアGPは僕にとって特別なんだ。初めてチーム・マクラーレン・メルセデスといっしょにレースを戦うからね」とモントーヤ。「僕らは良好なテスト期間を過ごしたし、僕もチームのこともマシンのこともよく分かってきて、落ち着いてドライブできるようになったよ。テスト期間中はいつも、伝統的な“ウインターテスト選手権”のように皆が競い合っている。だけど、僕らは自分たちのプログラムに集中し、誰もがそれを達成しようと必死に作業を進めた」
「多くの時間を新レギュレーションの準備に費やしたよ。今までよりさらにマシンに注意を払わなくてはならないということが、僕らドライバーにとっての主な変更点になるだろう。マシンに適したバランスを施すことが重要なんだ。そうしなかったらタイヤに悪影響を与えてしまう。メルボルンでのセットアップは、コース上のグリップが不足することからハイ・ダウンフォースになるだろう。予選はすごく面白くなると思うよ。土曜日と日曜日、両セッションのタイムを合計してグリッドが決まるからね」