今週末、2005年のF1シーズンがメルボルンで開幕するにあたり、ウイリアムズのマーク・ウエーバーは、自身のF1キャリアで最高の瞬間を再現したいと願っている。
ウエーバーは、F1デビュー戦だった2002年のオーストラリアGPで、万年バックマーカーのミナルディに乗りながら、驚きの5位を手にした。この冬、ジャガーからウイリアムズに移籍したオーストラリア出身のウエーバーは、母国のファンを喜ばせたいと願っている。
「もちろんメルボルンは、僕にとって実に特別なレースだよ。母国で戦うことになるわけだからね。いつも素晴らしい経験なんだ。アルバートパーク周辺の雰囲気は素晴らしいし。いい形でシーズンをスタートして、観衆の人たちに喜び、祝う理由をあげられればいいな」
「いつもメルボルンでは、かなりうまくドライブできていると思う。僕がとても楽しめるコースだ。でも、信頼性の点ではいつも厳しいレースになる。僕はこの2年完走できないレースが続いたけれど、あそこでの初レースでは5位で完走したんだ。今年はぜひ、あのリザルトよりさらに上に行きたいね」
「上位は、すごく接近した戦いになるだろうと思う。初戦でいくらかポイントを獲得して、マレーシアや残りのシーズンにつなげられれば素晴らしいだろうね」
チームメイトのニック・ハイドフェルドは、ブラジル人のアントニオ・ピッツォニアとのシート争いに勝ち、オーストラリアで新チームでのデビュー戦を迎えることになった。これで、ハイドフェルドは上位チームで自分の能力を見せるチャンスを初めて手にすることになる。
チームと契約したことで、自分の目標のひとつは達成できたと語るハイドフェルドだが、元ザウバーとジョーダンに所属していた彼は、今度はぜひコース上で活躍して見せたいという。
「すごく忙しいテスト期間を終えたところで、初レースがすごく楽しみだ。メルボルンのサーキットはいいコースで、ドライバーの力が試される。週末の初めにはほんの少ししかグリップがないが、週末が進むにつれて、これはかなり変化していくんだ」
「冬のテストで、僕らには信頼性があることが証明された。これはオーストラリアでは決定的な要因になりうる。FW27のバランスは、全体としてFW26よりもよくなっているし、メルボルンに向けては、ダウンフォースを改善するために新しい空力パーツがいくつか手に入ることになっている」
「トップチームのひとつに加わったことで、僕は目標のひとつを達成できた。今度は、コース上でのパフォーマンスをよくしていきたいね」