トヨタのテクニカル・ディレクター、マイク・ガスコインは、メルボルンで行われる今シーズンのF1開幕戦を直前に控え、新型TF105のスピードについて心配はしていないと強調した。
　今シーズンはヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーという2人のビッグネームを獲得したものの、冬季テストにおける新車の初期パフォーマンスは、シーズン中にはコンスタントに表彰台を狙えるようになるだろうというラルフの意見を裏付けるには程遠い。　しかしながらガスコインは、新車の初期パフォーマンスについて不安を持っておらず、マシンがライバル車と比べてどの程度の競争力を持っているかは、開幕のメルボルンで実戦を迎えないと分からないと語っている。
「テストセッションでのラップタイムは心配していないし、したこともない」とガスコイン。「みんなテストでのタイムを重視しすぎるというのが私の意見だ。だがラップタイムがイコールチーム状態ではないのだ。確かに各チームは、テストプログラムに対してそれぞれ目的を持っているが、速いラップタイムを記録したいがために燃料を少なく積みたがるのは何の意味もないことだ」
「テストでは、パフォーマンスの評価のために長い距離を走ることを重要視した。我々の本当の競争力は、メルボルンで初めて分かるだろう。シーズン前のテストでは、期待通りの信頼性を得ることができたと私は思っているよ。最初のレースに向けて、何の問題もないと自信を持っている。パフォーマンスに関しては、現在の時点で結論付けることはほとんど不可能だ。我々がライバルと比べてどのくらいの位置にいるかを知るためにはメルボルンを待つしかない」
「トヨタは、2005年はいいシーズンを送ることができるだろうと、私は固く信じているよ」