数々の飛行機をコレクションし、博物館まで所有するレッドブル。しかし、レッドブル・レーシング（RBR）に加わったデイビッド・クルサードは、己のチームに対し、“2005年はしっかりと地に足を着けよ”と忠告した。優勝するという話は、“夢物語”以外の何物でもないと言う。

　これは、スコットランド出身のクルサードが、7日（月）、スペインのヘレスで行われたレッドブル初のF1マシン、RB1の発表会の席で、メディアに対して語った内容だ。だが、もっと前向きに、やがて“彼らがコンペティティブになり表彰台を争う”はず、そう考えない理由はないと付け加えた。
　クルサードは英ガーディアン紙に対し、「今現在、彼ら（RBR）にレースでの優勝を期待するのは、夢物語だ」と語った。
「だが、もちろんのことだが、将来ある時期に彼らはコンペティティブになり、さらに表彰台を争うはずだ。チームが投資への具体的な戦略を立て、しかるべき人材を引き付ける魅力と申し分ない施設を有すればね」
　クルサードは1994年にF1デビューを果たし、過去8年間をマクラーレンで過ごした。今年はレッドブルと力を合わせ、大変なチャレンジに立ち向かう。
　レッドブルは、周囲に高い買い物だと思われながらも、昨年9月にF1を撤退したフォードからジャガー・レーシング・チームを買収、すべて譲り受けた。チームのRB1というマシンは、ほとんどがジャガーの今シーズン用マシンだ。今年もジャガーがF1に残っていれば、フォードはそのマシンをR6として走らせたであろう。

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