F1とCARTで活躍したアレックス・ザナルディは、来年マクラーレンに移籍が決まっているファン−パブロ・モントーヤを“特別な何か”を備えたドライバーであると評している。
自叙伝『マイストーリー』のプロモーションのためにイギリスを訪れたザナルディはクラッシュ・ネットのインタビューに対して、「モントーヤはまったく信じられないことをやってのける能力を持っており、その点ではミハエル・シューマッハーをしのぐ才能に恵まれている」と答えている。
ザナルディは、F1ドライバーで誰を評価するかとの質問にこう答えている。
「そうだね、もちろんここでシューマッハーと答えたら面白くないよね。だからここでは彼はとりあえず除外しよう。モントーヤは何かプラスアルファ的なものを持っていると本当に思うよ。他のほとんどのドライバーには無い部分だね。精神的な部分で彼はある側面ではとても強いんだけど、その他の面ではすごく弱さを持っていると思うんだ。
というのも彼が考えている生き方っていうのは、ミハエル・シューマッハーが見ているのとはまったく違う方向なんだ。彼のアプローチはまったく異なっているんだ。彼は他のドライバーよりリラックスしている。例えば彼はサーキットに着くとこう言う、『どんな調子だい?』ってね。そして彼はその後、気持ちを切り替えられるんだ。その才能に関してはシューマッハーより優れているんじゃないかな。
ただ彼には準備段階の点で欠けているものがある。それはジムでのトレーニングとかそういった類のものではなく、メンタル的なもので、最終目的に対する集中心といったようなものだ。その点は残念だけど、誰か他の人格になれと強制することはできないからね。でもそれがモントーヤを見ていて楽しい理由だと思うよ。彼はたまにばかばかしいこともするけど、まったく信じられないこともやってのける。他のドライバーにはまったく思いもつかないことをやってのけるんだ」