F1中国GPは金曜午後のフリー走行2回目が行われ、午前に続きBARホンダのサードドライバー、アンソニー・デイビッドソンがトップタイムをマークした。
金曜日午後2時からのフリー走行2回目は、天候薄曇り、気温27度、路面温度34度というコンディションでスタート。
開始早々、コースアウトが続く。まずは5分、デイビッドソンがいきなりターン7でコースオフ。マーシャルに押されてコースに復帰する。その2分後には、トヨタのリカルド・ゾンタがターン11でスピン! こちらもコースに復帰している。
セッション開始9分、コースインして1周を終えようかという佐藤琢磨の左バンクから白煙が上がって、ピットロード入り口にストップ。症状から見てエンジン交換は必至で、交換による予選グリッド10番降格は確実だろう。エンジン・ブローはフランスGPの決勝以来6戦ぶり今季7回目。
セッションが始まって20分が経過したころには、キミ・ライコネンの1分35秒370をトップにフェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソ、ミハエル・シューマッハーらが35秒台。開始23分には、フェラーリのルーベンス・バリチェロが1分35秒045までタイムを縮めてトップに浮上した。ちなみに、ルノーによるこのコースのシミュレーションによれば、予想ポールタイムは1分34秒000となっている。
開始から半分近く経過した26分には、さっそくBARホンダのジェンソン・バトンが1分34秒787でトップに浮上し、はじめて1分35秒台をブレイク。この後、ライコネンも34秒台に突入しトップに浮上するが、開始40分にはバトンがトップに返り咲く。バトンは終了3分前にさらにタイムを縮めてきた。
このままバトンのトップでセッション終了かと思われた終了1分前、デイビッドソンが全セクタートップのラップをみせ、1分33秒289まで一気にタイムアップ。2番手バトンに0.885秒差の大差をつけ、そのままチェッカーとなった。
セッション終了時の気温は27度ながら、路面温度は32度とやや低下している。最終的にデイビッドソン、バトンのBARホンダ勢が1、2番手を独占。しかし、佐藤琢磨はノータイムに終わった。3番手、4番手にはキミ・ライコネン、デイビッド・クルサードのマクラーレン勢が続く。セクタータイムは、デイビッドソンが全区間でトップとなっている。