2週間前のイギリスGPにてジャンカルロ・フィジケラがC23を駆り6位完走を果たしたチーム・ザウバー・ペトロナス。今週末のドイツGPではマシンの空力にさらなる改善を加えてくる。
ザウバーは現在コンストラクターズ選手権で計18ポイントを挙げている。このままいけば、トヨタ、ジャガー、ジョーダン、ミナルディを抑えてトップ6入りしそうな気配だ。
新装サーキットのファンだというフィジケラは、イギリスGPでの好調さを維持し、再びポイント獲得を狙うという。
「短くなったホッケンハイムの方が好きなんだ。こっちの方が安全だからね! 今ではかなり気に入っているし、オーバーテイクのチャンスが増えたのもいい。特に長いバックストレートの後とそれに続くタイトコーナーのハードブレーキングだ」とフィジケラ。「それに古くからのモータードロム・セクションも大好き。観客がいっぱいのあのエリアに戻ってくるときがいいんだ。ドイツの観客はとても熱狂的で、彼らのおかげで雰囲気は最高だよ。エアホーンがすごいんだから!」
「ホッケンハイムではいつでもいい気分を味わってきたが、1997年は初優勝を手にしかけてね。パンクのせいでだめだったけどファステストラップを記録できたよ。今週末はきっとうまくいくはずだと楽観視している。シルバーストンではリヤのボディワークを改善した車ですばらしい走りができたからね」
一方のフェリペ・マッサはシルバーストンでは9位に終わりポイントを逃し、ここでなんとか加点したいところ。現在チームメイトに8ポイントの遅れをとっている。
「ホッケンハイムは2002年に走ったことがあるだけだし、ストレートが木々の間を走り抜けた昔のトラックと新トラックではまったく特性が違うから」とマッサ。「新コースでは低速コーナーのために高いダウンフォースといいトラクションが必要になる。しかし、バックストレートの終わりにチャンスがある」
「この週末はきっと力強いポジションにつけられるよ。シルバーストンからのリヤのボディワークの改善に加え、ホッケンハイムではさらに空力を改良して臨むからね」