ザウバーのフェリペ・マッサとニール・ジャニが、9月26日の中国初のGP開催に向け、同国内のファンを盛り上げた。ペトロナス上海国際レースフェスティバルの大観衆を前に、C22の2台のレースカーを走らせたのだ。
レギュラードライバーのマッサと20才のテストドライバーであるジャニは、経済特区の浦東に造られた全長2.8kmの特設ロードコースで最高時速270kmを披露。これは、この週末に開かれた各種モータースポーツを集めたフェスティバルに参加したもので、同じペトロナスが支援するワールド・スーパーバイクとラリーのスペシャルデモ走行も実施された。フェスティバルのハイライトはDTMで、フォギー・ペトロナス・レーシングとペトロナスEONレーシングの両チームが抜きつ抜かれつのバトルを披露した。
「中国および上海の熱狂的な市民にF1がどういうものなのか見せることができてとても嬉しい」と、デモ走行後のマッサ。「F1の重要な要素である迫力、スピード、音などみんなに披露できる機会を僕自身も本当に楽しめた。F1の立派な新開催地として今年は中国が仲間入りすることになる」
デモ走行はDTM用に造られた仮設ストリートサーキットで行われたが、ザウバーの両ドライバーは、この2〜3カ月のうちに完成するF1サーキットの建設現場も訪れた。
「上海インターナショナル・サーキットを訪れるチャンスが持てて本当に嬉しいし、巨大で超近代的な施設にとても驚いた」と話すジャニ。「レースが大いにチャレンジになることは間違いないし、9月のイベントを観に来るお客さんはきっとF1のスリル溢れる雰囲気を経験できる」
ペトロナスはこのフェスティバルにて、高級クラス自動車と自動二輪用のエンジンオイルの中国向け発売商品を発表した。
「中国の人たちにとって初めてのGPを9月に迎える前に、上海のストリートで地元の皆さんにF1を披露できるとはすばらしい」と、ペトロナスのオイルビジネス担当副社長、ダタック・アヌアー・アハマド。「上海国際レースフェスティバルのスポンサーシップはまた我々にとって、我々のブランドの認知度を高めるためのすばらしい販促ツールとなり、ペトロナス・グループにとってのさまざまなビジネスチャンスを生み出してくれる」