アントニオ・ピッツォニアは、ケガで欠場中のラルフ・シューマッハーの代役として、今度のドイツGPに出場することになりそうだ。
まだウイリアムズ、BMWのどちらからも正式な発表は無いが、チーム関係筋が英インデペンデント紙に語った内容によれば、マニ−クールとシルバーストンでポイントを獲得できなかったマルク・ジェネに代わって、元ジャガーのドライバーであったアントニオ・ピッツォニアにファン−パブロ・モントーヤのパートナーとなるチャンスが与えられそうだ。ブラジル人ドライバー、ピッツォニアは、現在ヘレスでテストに参加している。3日目で僚友ジェネを上回るトップタイムを記録し、ジェネに取って代わるチャンスを得た。
「マルクには2回のいいチャンスがあったんだけどね、でも平均的なパフォーマンスを見せるにとどまった」そう関係者は語っている。「だから今度はアントニオの番さ」
ピッツォニアは、ジュニアフォーミュラに始まったキャリアの中で多くのタイトルを挙げ、ジャガーでF1のシートを獲得するまでは順調に見えた。しかし、シーズン半ばのホッケンハイムでその座をジャスティン・ウィルソンに譲る事を余儀なくされた。ピッツォニアがウイリアムズで代役を務める期間についてはウイリアムズからまもなく発表されることと思われる。それは一時的なものかもしれないし、レギュラードライバーへと復帰する機会となる可能性もある。だがラルフ・シューマッハーは、シーズン半ばのブレイク後の復帰を強調している。また、ウイリアムズのシートにはこれまで多くのドライバーの名が挙がっている。
これと同様のニュースが、現ジョーダンのニック・ハイドフェルドがドイツGPでモントーヤと一緒に走るのではないかというものだ。だが、その話はエディー・ジョーダンからの要求金額が法外であったため交渉は行き詰まってしまった。