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【F1アゼルバイジャンGP予選の要点】2年前の角田を思い出させる新人デ・フリースの走り。結果を残し才能の証明が必須
2023年4月29日
フリー走行では、絶好調だった。
スプリントのフォーマットが変更され、この週末唯一のセッションとなった金曜日の練習走行。ニック・デ・フリース(アルファタウリ)は走り出しから、トップ10内の速さを見せた。チームメイトの角田裕毅がウォールに接触して大きく出遅れたのを尻目に、その後も順調にタイムを縮めていく。
最終的に総合6番手。フリー走行とはいえ、トップ10内の順位につけたのはF1デビュー以来初めてだった。角田を上回ったのも、前戦オーストラリアGPのFP1以来2度目のことだ。角田に対しては、ここまで3戦の予選、レースでずっと負け続けてきた。しかしこの調子を維持できれば、ついに角田を打ち負かせるかもしれない。大型新人と期待されながらなかなか結果を出せずにきたデ・フリースが、第4戦でようやく覚醒したかと思われた。
しかしその2時間半後に行われた予選で、デ・フリースはウォールの餌食となってしまう。Q1開始7分過ぎ、アタックを開始した周回のターン3で止まりきれず、アウト側の防護壁にクラッシュ。マシン前部を大破させたのだった。
フリー走行では安定した走りでレッドブル、フェラーリ勢に次ぐ速さを見せていた。しかし予選では一転、1周もアタックできないままQ1敗退した。いったい何が起きたのか。リプレイ映像では、単純にオーバースピードで止まりきれなかったように見える。
一方でデ・フリースはQ1開始直後、ガレージから発進しかけ、担当エンジニアのピエール・アムランに慌てて止られ、引き戻される一幕があった。
その後まもなくコースに出て行ったが、もしかするとこの時のトラブルがクラッシュの遠因だった可能性もある。単なるミスだったのか、トラブルだったのか。この原稿執筆時点では、デ・フリースもチーム側も「調査中」とコメントするのみで、はっきりした原因には言及していない。
しかしひとつ確かなのは、チームメイトの角田に今回もかなわなかったという事実だ。戦闘力の向上がなかなか見込めないマシンでQ3に進出しただけでなく、ユーズドタイヤで8番グリッドをもぎ取った角田との差は、いっそう開いてしまった。
今のデ・フリースを見ていると、2年前の角田とダブるように感じる。ルーキーだった当時の角田はチームの絶対ナンバー1だったピエール・ガスリーに、何かにつけて張り合った。その結果ミスを繰り返し、本来の速さも形を潜めて自滅していった。
今季のデ・フリースも、F1以前のレース経験こそ豊富だが、F1ではひとりのルーキーに過ぎない。そして具体的な結果を残さなければ、2年目がないことは本人も十分に承知している。今季の角田の落ち着きぶり、ミスのない速さは、兄のような存在だった去年までのガスリーを彷彿とさせる。そんなかなり手強いチームメイトを相手に、デフリースは自らの才能を証明しなければならないということだ。
(取材・文 柴田久仁夫)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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