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メルセデスF1残留を望むボッタス、マネージャーにアルファロメオ代表との接触を指示。移籍の可能性を排除せず
2021年7月28日
これまでにグランプリで9勝し、F1の表彰台に62回立ったほどのドライバーが、いったいなぜ今、2012年日本GPにおける小林可夢偉の3位を最後に1度も表彰台を獲得できていないようなチームへの移籍を前向きに考えているのだろうか? これは、バルテリ・ボッタスがアルファロメオF1に移籍するかもしれないというニュースが先週末に報じられて以降、多くの人が抱えている疑問だ。
報道を見るかぎり、これは12年前にマクラーレンから当時新興のロータスF1、その後ケータハムと呼ばれることになったチームに移籍したものの、散々な成績に終わったヘイキ・コバライネンのケースを想起させる。ただし水面下の状況にも目を凝らせば、今回の話が生じた必然性が感じられ、3週間前のレッドブルリンクでボッタスがマネージャーにアルファロメオF1のチーム代表であるフレデリック・バスールとの接触を指示したという事実からも、ボッタスがこの可能性を排除していないことは伺える。
もちろん、ボッタスにとっての最優先事項はメルセデスに残留して6シーズン目を迎えることだが、これは彼ひとりで決められるわけではない。シルバーストンで、ボッタスは自身の気持ちについて明確に語った。
「自分の望みははっきりしている。いまのチームに残留したい。来年もレースに勝って、さらにタイトルを争うため、それが最良のチャンスだからだ。もしも何らかの理由で残留できないとなれば、F1のなかで別の選択肢を探ることになる。なぜなら僕はF1が大好きで楽しんでいるし、まだあと数年はここで戦う力が僕にはあると思っているからだ」
仮にメルセデスが将来ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)を昇格させると決めた場合、F1でどのチームが視野に入っているのか説明を求められたボッタスは、優先順位を明かさないまま、自身の気持ちについて非常にオープンに語った。
「その方向で考えるとしたら、すべてがとても仮説的になる。だけど、正直な気持ちを言おう。そう、間違いなく、考え方を完全に切り替えることになる。僕のキャリアにおいて、まったく新しい1章が始まるわけだから、精神的にも異なるアプローチで臨む必要があるね。おそらく優勝やタイトル争いからは遠ざかるだろう。少なくとも当面のあいだは。だからこそ新しい始まりなんだ」
「一方で、とても面白いことが起こるかもしれない、とも思うけどね。ただ、前にも言ったように、僕の目標はシートの維持だ。僕たちならいまのメルセデスでとても強力なチームをつくれると思っているからだけど、まずはそれを追求したい」
■メルセデスF1代表「彼に素晴らしい将来を歩んでもらう責任が私にはある」
同じときに、メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフはこう明言した。
「仮に我々が誰かに新たなチャンスを与えるような状況が生じたら、バルテリとの関係という理由にとどまらず、彼に素晴らしい将来を歩んでもらう責任が私にはある。彼はF1史上最高のドライバーのチームメイトであり続けた。その立場は常に輝かしいものではないが、やはり彼は素晴らしい人間だ」
ウォルフはボッタスをウイリアムズに移籍させたいのだろう。関係の近いところに置いておき、ハミルトンの引退後、2024年からはタイトルに挑むラッセルのサポート役として戻ってほしいと考えているはずだ。
しかし、ボッタスにはメルセデスでずっと軽んじられてきたと感じるに足る理由もあり、いったん離れれば永久に関係を断ちたいと考えてもおかしくない。ボッタスがメルセデスから2年契約を提示されたことは過去に1度もなかった。彼には1年契約という不安定な状況を5年続けて受け入れざるを得なかったという失望感が残っている。2013年から2016年までを過ごしたウイリアムズは、彼にとって魅力的な選択肢ではない。2年たってからメルセデスに戻り、ラッセルの補佐役を務めるつもりはないからだ。
アルファロメオに移籍したら、ボッタスはバスールとふたたび組むことになる。彼は、2011年にARTグランプリから参戦してGP3チャンピオンをともに勝ち取ったバスールをよく知っており、また彼のことを大変尊敬している。実際、2017年にはボッタスがバスールに請われてルノーに加入するという話もあった。しかし、このときはバスールから、シリル・アビテブールと適切に仕事ができないので年末にチームを離れるという固い意志を告げられたことから、ボッタスは移籍のオファーを断っている。
アルファロメオがザウバーとの長期契約にコミットしたことによって、チームの予算は著しく増大するだろう。バスールにとっては、チームに必要な経験豊かで競争力のある人材を雇うチャンスができたことになる。もしもボッタスが今シーズンかぎりでラッセルにシートを明け渡さなければいけないことになった場合、彼にとっては今後3年間で前進する可能性の高いアルファロメオが魅力ある選択肢となるに違いない。
(Grandprix.com)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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