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F1オーストリアGP木曜会見:全ドライバーが出席。フェラーリはチームオーダーよりもマシンパフォーマンスを懸念
2020年7月3日
4カ月遅れで再開幕することとなったF1。その舞台となったオーストリアのレッドブルリンクは、いつもとは違う雰囲気でグランプリ開幕前日のメディアデーが行われた。
通常であれば、4〜6名のドライバーによって催されるFIA主催の『木曜会見』は、今回は全ドライバーが出席して行われた。これはごく一部のメディア以外、現場での取材が許可されないため、木曜会見以外の各チームが個別に行う囲み会見も、FIAが代行してオンラインで世界中のメディアに配信するためだ。
ただし、今回F1を再開させるにあたって、FIAは厳しいルールをサーキット内に適用しており、異なるチーム同士が接触を極力避けるため、ドライバーはチーム単位で登場し、会見の間隔も10分間空けて行われた。
ほとんどのドライバーが「4カ月間、何をしていたか」という質問を受けたが、その中で息子であるロビンくんとカートしていたことを振り返ったのが、キミ・ライコネン(アルファロメオ)だった。
「(ロビンがどんなドライビングをしていたのかについては)ほかの子供と比較したわけじゃないからわからないけど、ロビンは楽しんでいたと思う。日によっては、とても多くの周回を走行していたこともあったからね。でも、まだ子ども。いまはカートに夢中でも、突然変わるかもしれない。まあ、自分で楽しんでいることが大切。もう、レンタルカートだと、僕だってついていけないぐらいだよ!」
ちなみにライコネンは、5歳のロビンくんをF1ドライバーにしたいという考えはないようで、ドライビングテクニックも走行ラインもいっさい教えていないという。
真紅のマスクをつけて登場してきたのは、フェラーリのふたり。そして、チームメートよりも多くの質問を受けたのが、セバスチャン・ベッテルだった。フェラーリは2020年末までとなっているベッテルとの契約を更新しないと5月に発表。ベッテルが公で会見に臨むのは、その発表以来、今回が初めてだったからだ。「チームオーダーが出されたら、従うか」と質問されたベッテルはこう答えた。
「僕はいつだってチームとしてレースを戦ってきた。それはフェラーリでも変わりない。でも、いまは答えるのが難しいね。どんな年になるのかわからないし、僕たちの競争力も不明だから」
「でも、そういう(チームオーダーが出る)状況が来て、自分が完全に理解できるものであれば、ドライバー同士で助け合うのは普通のこと。それを受け入れるかどうかは、チームとの契約のことはまったく関係ない」
「重要なことは納得できるか。というのも、僕たちはチームとして戦っているけど、同時に自分のためにレースをしているという側面もある。だから、いつでもシャルルに『はい、どうぞ』と譲るつもりはない。僕らはいままでもバトルを楽しんできたから、これからもそうなるんじゃないかな」
これを2メートル離れた右隣で聞いていたルクレールも、「僕もチームとして仕事することも大切だと思っているけど、これまでどおり、バトルするよ。セバスチャンとはマシンを降りれば、お互いリスペクトしているから問題ない」と、チームオーダーに関してはそれほど期待していない様子。むしろ、ルクレールにとって気がかりなのは、フェラーリのマシンのパフォーマンスのようだった。
「今年は簡単にはいかない、すごくチャレンジングなシーズンになると思う。まだいくつものクエスチョンマークが残っていて、確実なことを言うには開幕戦の予選まで待たなきゃならないけど、昨年より苦戦するのは99%間違いないと思う」(ルクレール)
4カ月間の休止期間中には、新型コロナウイルス感染症だけでなく、アメリカに端を発したBlack Lives Matter(BLM)の運動も起き、いまなお世界中から注目を集めている。Black Lives Matter(BLM)は、黒人に対する暴力と社会システム全体に広がる人種差別の根絶を訴える人権運動で、和訳すると「黒人の命は大切だ」となる。
F1界初であり、現時点で唯一の黒人ドライバーであるルイス・ハミルトン(メルセデス)は、この問題についてSNSを通してさまざまな主張を投稿してきたひとり。オーストリアGPのレース前にBLMに賛同する意味で、ドライバーたちとともにひざまずく予定はあるのかと尋ねられたハミルトンは、こう回答した。
「まだみんなとは話をしていないんだ。でも、それについては何度も質問されているけど、僕にとっては、ここでひざまずくことが最優先事項じゃない。大切なことは、継続すること。1回だけ何かやって、やめたんじゃ意味がない。不正と不平等を終わらせるために本気で戦う必要があるからね。まあ、日曜日になれば、わかるよ。何をやるにしても、みんなで団結してやりたい。僕らが結束することがこのスポーツにとって大事だから」
さまざまな思いで集まった世界最高峰の20人のドライバーたちによる2020年シーズンがもうすぐ始まる。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |