■日時 :6月1日(日)
■天候 :晴れ
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モナコGP決勝で、Lucky Strike BAR Hondaのジャック・ビルヌーブは9番手走行中の終盤64周目、マシントラブルでリタイア。一方、前日の事故で予選出場を控えていたジェンソン・バトンは、大事を取ってレースへの出走を見合わせた。
前日のフリー走行中に大クラッシュを喫し、2日目予選を欠場したバトンは、この日の朝に病院から退院し、元気な姿をサーキットに見せた。彼には外傷は無く、軽い痛みが残っている程度だった。しかし、チームはプリンセス・グレース病院の医師と、FIA医療担当のシド・ワトキンス博士からのアドバイスを受け、昼前にバトンのレースへの出走を取りやめることを発表した。バトン本人は決勝レース出走を強く希望したものの、やはりあれだけの大アクシデントの直後という事もあり、チームは大事を取ってレースへの出走を見合わせる決定を下した。これにより、BAR Hondaはジャック・ビルヌーブ1人による決勝レース参戦となった。
午後2時。レッドシグナルが一斉に消え、バトンを除く19台のマシンが1コーナーへと殺到した。11番グリッドのジャックは、その渋滞に巻き込まれる間に2つポジションダウン。その後、プールコーナーの立ち上がりでHH・フレンツェン(ザウバー)がクラッシュ。これで2周に渡ってセイフティカーが入る。
20周を過ぎて、10台近いマシンが次々に最初のピットインへと向かった。しかし、ビルヌーブは最初のピットインを遅らせ、そのまましばらくコース上で周回を続ける。その結果、27周には9番手まで順位を上げることに成功。そして30周目にピットインするが、それまでに後続との差を広げていたことが奏効して、9番手をキープしたままコースに復帰。入賞圏内まで、あと一息に迫る。
レース折り返し地点の39周目。ビルヌーブは依然として9番手。トップは、JP・モントーヤ(ウィリアムズ)。それをK・ライコネン(マクラーレン)、M・シューマッハ(フェラーリ)が追う。そのまま終盤に入り、ビルヌーブは54周目に2度目のピットイン。この時も順位を落とすことなく9番手のままコースに復帰し、入賞圏内に向けて最後の追い上げを始めた。ところが64周目、ビルヌーブのマシンはリヤから炎を上げ、シケインでストップ。そのままリタイアとなった。優勝は、JP・モントーヤ(ウィリアムズ)。ライコネンとの接戦を制しての、モナコ初勝利だった。