F1ハンガリーGPは土曜の最終予選が行われ、ルノーのフェルナンド・アロンソが今年のマレーシアGPに次いで2回目のポールポジションを獲得した。
午前中、大クラッシュに遭ったジョーダンのラルフ・ファーマンは、ブダペスト近郊の病院で精密なX線とCTスキャン検査の結果、身体に別状ないことが判明したが、脳震盪を起こし、踵が内出血していることもあって一泊入院。明日はサーキットに姿を現すこととなった。
ファーマンにドクターストップがかかったため、代わってハンガリー人ドライバーのゾイト・バウムガルトナーがマシンナンバー12のコクピットに納まることになった。ハンガリー人がF1ドライバーとして予選に参戦するのはこれが初めてのことである。
そのバウムガルトナーが最初のランナー。1分26秒678。昨日スピンして最後尾のトヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタは、1時30分からのウォームアップでもスピンし、スペアカーでのアタックとなった。1分23秒982は午前中より遅い。
続くミナルディのニコラス・キエーサは、セクター2が極端に遅い。チームメイトのヨス・フェルスタッペンはバウムガルトナーのタイムを抜いた。5番手ジャンカルロ・フィジケラはダ・マッタのタイムを辛くも破る1分23秒726で、この時点でトップに立つ。路面温度は44度・気温32度、湿度17%。
6番手出走のジャスティン・ウィルソンは、フィジケラのタイムを0.06秒更新してトップに。7番手、BARホンダのジャック・ビルヌーブはセクター3が遅くダ・マッタに続く順位。チームメイトのジェンソン・バトンはそのビルヌーブよりわずかに速く、ダ・マッタを蹴落とした。9番手に登場したキミ・ライコネンはさすがに別格で、ウィルソンのタイムを0.9秒破って首位に。10番手フレンツェンは昨日と違ってBARより遅く、ミナルディの前のポジションに終わる。
ニック・ハイドフェルドはセクター3が速く、ウィルソンの前にジャンプ。12番手ミハエル・シューマッハーは2コーナーでタイヤをロックさせ、クリッピングポイントにつけず、ライコネンに次ぐ2位。直後のファン−パブロ・モントーヤはライコネンのタイムを0.5秒以上短縮し、堂々のトップ。セクター3が異様に速い。ライコネンとの差はこの区間でついた。