F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:メキシコ人ドライバーペレスが激怒したサングラスメーカーのツイート事件の顛末

2016年11月13日

 ブラジルGP前日、セルジオ・ペレスがサングラスメーカーであるホーカーズと「契約を終了する」と宣言したニュースは、パドックでも大きな注目を浴びた。ペレスにその件について尋ねると、「ツイーターにつぶやいたことがすべて。とても残念なことだ」と厳しい表情で語った。 


 この一件について、チームの副代表を務めるボブ・ファーンリーは「チームは関知していない。すべてはチェコが決めたことだ」と、我関せずの態度だった。


 なぜ、ペレスはチームに相談なく、独断でスポンサーとの関係を断ち切ることができたのだろうか。それはホーカーズがチームと契約しているスポンサーではなく、ペレスと契約しているパーソナルスポンサーだったからである。ファーンリーは言う。


「チームには一銭もお金は支払われていないから、チェコの決定にチームが口を挟む理由はない。しかも、スポンサーのロゴもマシンにもレーシングスーツにも一切、露出されていない」という。


 もうひとつ、この件についての謎は、なぜホーカーズはそんなツイートを行ったのかだ。メキシコ人のあるジャーナリストは、こう分析する。


「まず、ホーカーズはスペインの企業で、メキシコとは同じスペイン語を母国語としていたため、トランプのメキシコ移民に関するコメントがほかの国に比べて、我が国のことのように感じていたのではないか。それでメキシコ人を慰めようと、「メキシコの皆さん、壁が作られる時、泣きはらした目を見せ ないで済むようにこのサングラスをかけましょう」とツイートしたが、メキシコ人にとって、トランプの発言は非常にデリケートな問題で、シャレにはならなかったんだと思う」


 ちなみにホーカーズは2013年にスペインに創立されたサングラスブランドで、オートバイレーサーのホルヘ・ロレンソのスポンサーを務めて国内での知名度を上げ、今後は積極的に世界展開していく予定だった。しかし、今回の一件で2万個を生産する予定だった『セルジオ・ペレス限定エディション』の話はご破算となった。


 ブラジルGPで、ペレスはホーカーズのサングラスをかける予定だったが、「もうホーカーズはかけない」と言い、別のメーカーのサングラスを用意していた。本人は明らかにしていないが、ペレスに近い関係者によると「彼はクリスチャン・ディオールが好きだから……」と言いつつも、「どのサングラスをかけているのかは不明だ」という。


 そもそもトランプが大統領になっていなければ、この問題は起きていなかったはず。現在、アメリカでは反トランプ運動があちこちで発生しているが、F1界にも思わぬ形でその余波が訪れた今朝がたとなった。



(Text : Masahiro Owari)




レース

6/21(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/22(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/23(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン219
2位ランド・ノリス150
3位シャルル・ルクレール148
4位カルロス・サインツ116
5位セルジオ・ペレス111
6位オスカー・ピアストリ87
7位ジョージ・ラッセル81
8位ルイス・ハミルトン70
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング330
2位スクーデリア・フェラーリ270
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム237
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位BWTアルピーヌF1チーム8
8位マネーグラム・ハースF1チーム7
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号