2015ハンガリーグランプリ予選
シーズン中屈指の高い路面温度下で、ハミルトンがP Zeroイエロー・ソフトタイヤでポールを獲得
トップ10ドライバー中、ロータスのロマン・グロージャンのみが決勝用に新品ソフトタイヤを1セット温存
ピレリが冠スポンサーを務めるハンガリーグランプリ決勝は、2ストップが主流になる見込み
2015年7月25日、ブダペスト
路面温度が52°Cに達したハンガリーグランプリ予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンが、ハンガリーで通算5回目のポールポジションを獲得しました。高温のコンディションになったことで、タイトでツイスティなハンガロリンクでのタイヤの負荷は、より大きくなりました。ハンガロリンクは、コーナーが連続する、平均速度が比較的遅いサーキットです。
Q1では、2セットのP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用したレッドブルのダニエル・リカルドを除いて、全ドライバーがP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用しました。ミディアムタイヤは、ソフトタイヤよりも理論的にラップあたり約1.8秒遅くなっています。それでもなお、昨年のハンガリーグランプリを制したリカルドは、Q1を12位で通過し、4番グリッドを獲得しました。昨日のフリー走行で見られたレッドブルの素晴らしいペースが、あらためて示されました。
Q2以降は、マシン性能を最大限に引き出すために、全ドライバーがソフトタイヤを使用しました。Q2では、マクラーレンのフェルナンド・アロンソがコース上でストップしたことにより、残り5分のところで赤旗中断がありました。
ロータスのロマン・グロージャンは、Q3での1回目のランを中古ソフトタイヤで行い、トップ10ドライバー中でただ一人、決勝用に新品ソフトタイヤを1セット温存しました。
予選の全3セッションで最速タイムを記録したハミルトンは、Q3の2回目のランで1分22秒020のポールタイムを記録し、昨年のポールタイム1分22秒715を大きく更新しました。(Q2で既にこのタイムは更新されていました。)
ハミルトンは、午前中の最終フリー走行(FP3)でもソフトタイヤを使用して最速タイムを記録しました。明日の決勝も、今日と同様のコンディションであれば、スピードのあるソフトタイヤで2スティントを走行し、耐久性が高いミディアムで最終スティントを走行するという2ストップ戦略が主流になると予測されます。しかし、日曜日は、わずかながら涼しくなると予想されています。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「ハンガリーの天候は依然として暑く、チャレンジングなコンディション下にあっても、我々のタイヤは期待通りの性能を発揮していました。ソフトタイヤには明らかにスピードのアドバンテージがあるだけに、Q1でダニエル・リカルドが見せたミディアムでの走りは印象的でした。ここまで見た限り、明日の決勝は2ストップが主流になると思います。現時点でメルセデスにアドバンテージがあるようですが、レースペースでは、他チームとの差が縮まってくるでしょう。熱狂的なファンが幾つもの歴史的なレースを盛り上げた、ここハンガロリンクで、ピレリはグランプリの冠スポンサーを務めています」
ピレリの戦略予測:
70周で争われる決勝での理論上の最速戦略は2ストップ戦略です。
ソフトでスタート、29周でソフトへ交換、53または54周でミディアムへ交換。トラックが狭いハンガロリンクではオーバーテイクが困難であるため、スピードあるドライバーたちは、トラックポジションゲインを狙って、3ストップに挑む可能性があります。
FP3のラップタイム上位:
ハミルトン/1分22秒997/ソフト新品
ロズベルグ/1分23秒095/ソフト新品
ベッテル/1分23秒886/ソフト新品
トップ/10/ドライバーの使用タイヤ:
ハミルトン/1分22秒020/ソフト新品
ロズベルグ/1分22秒595/ソフト新品
ベッテル/1分22秒739/ソフト新品
リカルド/1分22秒774/ソフト新品
ライコネン/1分23秒020/ソフト新品
ボッタス/1分23秒222/ソフト新品
クビアト/1分23秒332/ソフト新品
マッサ/1分23秒537/ソフト新品
フェルスタッペン/1分23秒679/ソフト新品
グロージャン/1分24秒181/ソフト新品
(ピレリ ジャパン株式会社 プレスリリース)