パナソニック・トヨタ・レーシングは、イギリスのシルバーストーン・サーキットで3日間に渡って行われたテストを終了した。
テスト最終日は夏至であり、1年で最も昼間の長い一日だったが、チームは、イギリスにおいては昼の長さは保証されないということを知った。一日を通じて空は雲に覆われたが、最悪の予報であった降雨には見舞われることなく、午前中のセッションはドライコンディションで推移し、運の良いことに昼食時に激しい雨に見舞われた。
昨日に引き続きテストを担当したヤルノ・トゥルーリは、第9戦イギリスGPへ向けたタイヤの評価に加え、システムやサスペンションに関しても更なる作業をこなした。いつもながらの赤旗中断に阻まれながらも、ヤルノ・トゥルーリは70周をこなし、5番手タイムを刻んだ。
トヨタは今週末、イギリス南部のグッドウッドで行われる伝統的なモータースポーツイベントである、“フェスティバル・オブ・スピード”に、モータースポーツ参戦50周年を記念して参加する。そしてその後、7月1日(日)に決勝レースが行われる第8戦フランスGPへと、更なる競争力の高さを示すべく臨む。
ヤルノ・トゥルーリ
「今週は我々にとってとても上手く行った週だった。主に来月に迫ったイギリスGPの準備に集中したが、それ以外にも、来週末マニクール・サーキットで行われるフランスGPへ向けた準備を行った。今日はタイヤ比較と、“TF107”の他のシステムに関して距離を重ねた。この3日間、我々はまずまずの速さを見せることが出来たが、重要なのは、実際のレースでそれを実現することだ。今シーズンはこれまでのところ、望み通りに進んできたとは言い難いが、これからの数週間へ向けて、今のパッケージから最高のものを引き出すべく努力を続けていく。シルバーストーンでは良いパフォーマンスが見せられると信じており、楽しみにしている。しかし、まだ3週間あり、それまでには天候も侮れない」
ゲルト・プファイファー
テスト・チーム・マネージャー
「我々は今日、もっと高い降水確率を予想しており、ウェットコンディションにおける作業の準備もしてあったが、走行出来た時間の大部分はドライコンディションで推移し、幸運であった。ヤルノ・トゥルーリは午前中タイヤの比較も行い、異なるセットアップと、サスペンションや他のシステムをテストした。午後もドライコンディションが続いたことで、空力や、異なる重量配分に関しても作業を行えた。今日作業が中断させられたのは、唯一たびたび出された赤旗によるものだけで、我々は計画していた全てをこなすことが出来た。全体的に見て順調な一週間であり、今回学んだことを、これからのレースで活かせることを期待している」