フェリペ・マッサが、今年の最優秀中南米ドライバーに選ばれた、フェラーリドライバーであるマッサは、今シーズンもっとも傑出したパフォーマンスを見せたドライバーであったと、モータースポーツ関連の49人のジャーナリストによって認められた。
今年、7度のタイトル獲得経験を持つミハエル・シューマッハーのチームメイトとしてフェラーリに加入したマッサは、トルコとブラジルで勝利を飾り、ドライバーズ選手権の3位に入った。その活躍が評価され、審査員から223ポイントという圧倒的な票を集め、マッサは“オートモビリスタ・ラティノアメリカーノ2006”のウイナーとなった。
2006年にシューマッハーの僚友として素晴らしいパフォーマンスを発揮したことによって、ブラジルの英雄となったマッサは、地元インテルラゴスで勝利を挙げて、ブラジルの歴史にその名を刻み、同郷のドライバー、ルーベンス・バリチェロの後継者として認められることになった。バリチェロは、これまでブラジルGPで勝利を挙げていない。
その点が影響してか、バリチェロは最終候補に挙げられなかった。この賞にはF1の他にさまざまなシリーズから候補者が選ばれており、その中にはGP2、チャンプカー・ワールドシリーズ、ワールドシリーズbyルノー、及び世界ツーリングカー選手権なども含まれる他、国内シリーズであるTC2000やサッド・アメリカンF3選手権も含まれている。
マッサに対する評価は圧倒的なものであり、プレス、ラジオおよびテレビ界のジャーナリストの39人から1位の評価を受け、84ポイントを獲得したIRLのドライバー、エリオ・カストロネベスに大差をつけた。また、グランダム・ロレックスシリーズで素晴らしいパフォーマンスを見せたルイス・ディアスは68ポイントを獲得、3位に入った。
候補者のうち、ブラジル人ドライバーがランキング中、圧倒的多数を占める結果となった。WTCCのアウグスト・ファルファスJrが4位、イギリスF3のトップドライバー、ブルーノ・セナが5位、IRLのビットール・メイラが6位、チャンプカーのブルーノ・ジュンケイラが9位、GP2のネルソン・ピケが10位とほとんどがブラジル人であった。それ以外では、アルゼンチン人のホセ・マリア・ロペスが7位、ベネズエラ人のエルネスト・ビソが8位に入るにとどまった。