かねてからF1への関与をさらに深めるのではと見られていたインテルが、BMWと2006年以降、広範囲に渡るパートナーシップを築くことになった。
インテルが初めてF1に参入したのはトヨタがデビューした年だが、インテルはトヨタ以外のチームともパートナーシップを築くのではとウワサされてきた。インテルの相手として囁かれてきたのはマクラーレンとウイリアムズだったが、結局ウイリアムズの前エンジンパートナーであるBMWが、当初のウワサほど大規模なものではないものの、インテルとの契約を結んだ。
インテルはBMWに対し、世界規模のITインフラ開発における技術的サポートや、マーケティング活動の協力、2006年にデビューするBMWザウバーF1チームとの連携等、包括的なパートナーシップを結ぶ。
BMWグループのブルクハルト・ゴッシェル博士は次のように述べている。「BMWグループ同様インテルも、パフォーマンスやイノベーション、品質の面で最高の製品を作っている。2社にとって重要な目標は、技術面で世界をリードすることである。私たちが有している、アイデアを製品化する際のシステマティックなメソッドは、インテルの革新的技術と効率性の高いソルーションによって完璧なものとなるだろう。今回のパートナーシップによって、私たちのIT技術、顧客、F1チームは大きな恩恵を被ることだろう」
BMWザウバーチームは今後、マシンならびにワークショップにおけるデータ処理面でインテルの技術を利用していく。
モータースポーツディレクターのマリオ・タイセンは次のように語った。「F1は、まさにハイテクそのものだ。F1では膨大な数のパラメーターの管理と調整を同時に行い、すべての処理において完璧性が求められる。最先端技術というのは、成功に欠かせない要素である。BMWは、そうしたハイテクへの挑戦を行ってきた。インテルのような強力なパートナーが私たちと手を結んでくれたことを、とても嬉しく思っている」