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SLEC株売却に障害?

2005年12月6日

 CVCとバーニー・エクレストン、並びにバイエリッシェ・ランデスバンクの間で進められているSLEC株売却は、当初の予想ほど順調には進んでいないようだ。他の株主であるJPモーガンとリーマン・ブラザーズが適正な手続きがなされていないと主張しているのだ。

 ビジネスオンラインによると、JPモーガンとリーマン・ブラザーズは、バイエリッシェ・ランデスバンクはまず最初に自身のSLEC株を彼らに売却すべきであり、エクレストンやエクレストンのファミリー企業のバンビーノ・ホールディングズと結託してCVCに株を売却するようなことはすべきではないと主張している。また同2行は、今回の取引について詳細を知らされていなかったと主張、彼らが保有する残りの株式の価格を巡りCVCと合意ができておらず、話し合いは暗礁に乗り上げていると述べている。
 報道によると、JPモーガンとリーマン・ブラザーズは、感謝祭の休日直前に手紙で、CVCへの株式売却を初めて知ったという。また、後にバイエリッシェ・ランデスバンクの株の売却価格が、当初の申し入れ価格より高額であることを知った2行は、CVCが彼らに求めていた14%の株式売却を断った。今後は、最初の売却を法的に無効とするため、訴えを起こすこともあり得るだろう。そうなれば、当然、F1にとって好ましくない影響を及ぼすことになる。
 2行は、訴えを起こす代わりに、CVCの現在の提案額以上の金額を手に入れるため、一般市場で株を売り出そうとする可能性もある。そうなれば、CVCはSLEC株を100%取得するため、当初の申し入れ金額を引き上げざるを得なくなるかもしれない。




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