ロバート・ドーンボスが、テストドライバー兼リザーブドライバーとしてレッドブル・レーシングに加わることが発表された。

　24歳のドーンボスは、これまでも、レッドブルチームと縁がなかったわけではない。2004年には、クリスチャン・ホーナー率いるアーデンF3000チームに、この年のチャンピオン、ビタントニオ・リウッツィの同僚として在籍していた。8月にウエットのベルギー戦で圧勝するなどの活躍をして、ルーキーシーズンを総合3位で終えたが、その強力なパフォーマンスによって、後にレッドブル・レーシングのボスとなるホーナーに好印象を与えていた。
　オランダ出身のドーンボスは、その年、最後の3レースでジョーダンF1チームのテストドライバーを務め、翌2005年も、前半はジョーダン／ミッドランドチームに留まった。その後、彼がグランプリの金曜に見せたパフォーマンスにより、ミナルディのボスであるポール・ストッダートが、資金難に陥ったパトリック・フリーザッハーの代役として彼を起用する決断を下し、ドーンボスはミナルディで最終戦まで出走した。
「今年F1で見習いとしての修行を終えたロバートは、レッドブル・レーシングで第3ドライバーとして重要な役割を果たすことになる」とレッドブル・レーシングのスポーティング・ディレクターであるホーナーは語った。「彼は、2004年に一緒に仕事をしていたとき、天性のスピードと勝利への真の渇望を見せてくれた。仕事での関係を延長することができて心から嬉しく思っている。これは、彼にとって素晴らしい機会になるよ」
　ドーンボスのレッドブル加入により、元GP2ドライバーのニール・ジャニはスクーデリア・トロ・ロッソに加わることになりそうだ。ジャニは、元ミナルディである同チームに留まるよりも、レッドブルのラインナップに加わるのではないかと見られていた。しかしこれでジャニは、やはりレース経験の浅いリウッツィと元レッドブルのテスト兼リザーブドライバーだったスコット・スピードと共に、トロ・ロッソのラインナップを形成することになると見られる。

「レッドブル・レーシングに加われるなんて、最高だ」とドーンボスは語った。彼は、先週バレルンガで、クラッシュネットが将来について尋ねた際には、この件についてまだ口止めされていた。「現時点でのチームが素晴らしいだけでなく、技術面で進歩している様子も、チームのモチベーションも、将来に向けてとても有望そうだ。このスポーツの頂点に登りつめるためにできる限りのことを学ぶつもりだし、僕は、そうなるのにふさわしい場所にいると思う」
　ドーンボスは、29日、チームの3日間にわたるバルセロナテストの初日に参加して、コスワースエンジン搭載のRB1を初体験。クリスチャン・クリエンがチームの2台目のマシンをドライブし、水曜にはデイビッド・クルサードが合流する予定だ。ドーンボスは木曜にテストに戻り、クルサードと共に走行することになっている。

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