かねてよりフォーミュラ・ワンへの参画を希望していたマーク・プレストンは、来シーズンよりグリッドに就くであろう最新のチーム、スーパー・アグリF1に関わることになったようだ。かつてアロウズとマクラーレンでF1の経験を積んだプレストンは、数年の内に自身のチームをF1に参戦させると語っていたが、まずは日本初の11番目のチームに加入する様子だ。
現在、彼のエンジニアリングチームは別の場所へと移っているが、以前はシルバーストン・イノベーション・センターを拠点としており、イギリスのクラッシュネットにも近いところにあった。自身のチームでの参戦を希望していたプレストンだが、彼の計画はしばらく保留となったようだ。というのも、火曜日に東京で行われた記者会見において明らかになったスーパー・アグリチームのスタッフに彼の名前が挙げられているからだ。
クラッシュネットがプレストンに尋ねた際にはノーコメントを貫いたが、どうやら新チームの技術面を率いることになりそうだ。だが、来シーズンの開幕戦、バーレーンGPのグリッドに就くためには懸案事項をクリアしなければならない。
他チームによって設計されたシャシーを用いるという案は、すでにコンコルド協定によってその使用が認められないことが明らかになっており、スーパー・アグリは、設計するための知的所有権を購入し、その設計を基に車両を作るF1外の団体を見つけるか、あるいはゼロから新しいマシンを完成させるかの二者択一を迫られている。いずれにせよ、プレストンと、元アロウズやフェラーリのデザイナーであったポール・ボウエンを含んだスタッフ陣は、彼らの持つ能力を示すこととなるだろう。
スーパー・アグリの運営に関しての詳細は、数週間の内に発表があるものと思われる。少なくとも東京での記者会見では言及されていなかったチームドライバー名は明らかになるだろう