F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

トッド「不振の原因はタイヤにまつわる問題」

2005年8月25日

 フェラーリのチーム監督、ジャン・トッドは、スクーデリアはタイヤに関する2つの重要な決定のツケを払う羽目に陥っているのだと、再び認めた。その決定とは、ひとつはマラネロで、もうひとつはFIA本部で下されたものだ。

 チームの諸問題が、ブリヂストンと密接な関係(ほぼ1対1の)を築いて他チームを出し抜きたいというフェラーリの思惑に起因していることをなかなか認めたがらなかったトッドだが、もはやブリヂストン唯一の有力契約チームであることが、結果的にライバル勢を有利にしてしまっていると認めるに至った。FIAが(もうひとつの‘重要な決定’である)レース中のタイヤ交換の禁止を決めたことで、フェラーリは今季ほとんどのレースで苦戦を強いられる状況に陥り、ブリヂストンとしてはミシュランに匹敵するタイヤの開発をいまだ模索中だ。
「我々はブリヂストンにとって唯一の有力チームだが、もし今の上位チームと同じタイヤを履いていれば(2005年に起きている諸問題を)解決するのは簡単だっただろう」とため息をつくトッド。「今のところ、我々には手がない。時にはジョーダンとミナルディとの検証を試みるが、彼らのタイヤは(スペックが)同じではない」
 トッドはまた、2005年にテクニカルレギュレーションが変更になったために、過去の経験を生かすことができなかったと認める。
「今年の車は1基のエンジンで2レースを走るし、さらに再び空力が新しいスペックになったので、昨年とは違うのだ」と彼。「我々はザウバーに同じエンジンを提供しているので(要素の)比較の方法はある。エンジンが1パート、タイヤが1パート、空力が1パートと分けて言えないことは確かだが、それらのパッケージは我々が過去に持っていたものに及んでいないし、また今望むところに及んでいないと言っていい」
「しかし、そうはいっても、ハンガリーでは完全に異なるタイヤで同じ車を走らせたところ、予選と、またレースの最初の3分の1ではとても速かった。それから間もなくパフォーマンスが落ち始めてしまったのだから、このことは我々と我々のパートナー各社に示唆を与えるものといえるだろう。しかしこうした示唆を受けたら分析しなければならない。これはとても複雑な作業だ。それが簡単なことなら、我々は今のような状況に直面してはいなかった」


 だが早ければ来年からトヨタとレッドブルがブリヂストンにスイッチするかもしれないという話が出ていることから、これはもちろんトッドの望むところであり、将来的な状況は変わり得る。
「合同テストをすれば彼らに走行距離を稼いでもらえる」とトッド。「そこから確実にアドバンテージを得られるだろう」
 トルコGPではグリップの問題に手を焼いたフェラーリ。現ワールドチャンピオンのミハエル・シューマッハーは何度もコースアウトを喫し、予選でのコースアウトのおかげでスターティンググリッドは最後列に落ちることを強いられることにもなった。
「新しいサーキットでは予想しなかったサプライズがひとつくらいはあるのが普通のことだと分かってはいた」とイスタンブールで語るトッド。「しかし、金曜の午前中で我々は、そのサプライズが、まさに予想もしていなかったものであることが分かった」
「ここには古いスペック(のタイヤ)を持ってきた。ブタペストに持ち込んだタイヤはここでは使わない予定だった。実際ここでは使えなかったからだ。ここでは(トンネルの出口に)まったく明かりが見えず、行く手は真っ暗な状態だった」
 常に完ぺきなチームプレーヤーであるトッドは、現状の問題に対してフェラーリのタイヤサプライヤーを非難することもない。
「人生にはマイナスもプラスもあるものだろう。今のプラスはそれでもまだマイナスに比べて相当大きいのだ」と彼。「このプラスは彼らのサポートにより、かなり大きなものとなっていたので、今は平均的な状態だ。我々はいつも何か起こったことにその場で対処するようにしているが、戦略を考え戦略的プランをたてるときは、過去5年にさかのぼって考える必要がある」
「今年と去年の最大の違いはタイヤ規定だ。我々は昨年タイヤを代えることができたし、私が3週間前にも言ったように、もしブタペストでタイヤを代えることができていたら、レースに勝てていただろう。間違いない。しかし私はそのことで不平を言うつもりはない。予選とレースを通して1セットのタイヤしか使えないというルールが我々には全く合っておらず、主にそのために我々は苦労しているというだけだ」
「こうなればあとは可能なかぎり最高のポジションでフィニッシュしたい。両選手権を勝ち取るという夢は失ったが、まだ少なくとも3位は狙える」




レース

7/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第12戦イギリスGP 7/7
第13戦ハンガリーGP 7/21
第14戦ベルギーGP 7/28
第15戦オランダGP 8/25
第16戦イタリアGP 9/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.6 第7戦エミリア・ロマーニャGP & 第8戦モナコGP & 第9戦カナダGP号