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アーバイン「バトンはフェラーリに行ってもいいことなし」

2005年7月14日

 ルーベンス・バリチェロの後任者リストにジェンソン・バトンの名が挙がっているらしいという憶測を受け、元フェラーリ・ドライバーのエディー・アーバインが、バトンにとって来季フェラーリに移籍するのは正解ではない、と語っている。

 シルバーストンでのイギリスGP直前に、英デイリーミラー紙が、バトンがフェラーリに移籍する可能性があると報じた。そうなれば現世界チャンピオンのミハエル・シューマッハーのパートナーとなるわけだが、もしもシューマッハーが引退を決めたときには、バトンがナンバー1ドライバーに取って代わることになる。
 どちらにしてもそのような展開はありそうもないのだが、アーバインは、バトンがフェラーリ移籍を考えるのは正解ではない、バトンのキャリアにとって有益というよりむしろ害になる、と話す。
「BARのチームメイトである佐藤琢磨を大きく凌いでみせたことで、バトンの株はとてつもなく上がった」とサン紙で語るアーバイン。「しかし、同じマシンに乗るドライバーに常に上回られることになれば、株は急落するより他に道がない」
「だからこそ、ジェンソンは来季フェラーリに行くという説はどれもお笑い種だと思うね。ミハエル・シューマッハーはジェンソンを叩きのめすだろうし、そうなればキャリアにいい影響はないだろう。いずれにしろフェラーリはジェンソンに本当に興味を持っているわけではない。彼らが本当に注視しているのは、キミ・ライコネンだ」
 しかしそのアーバインも、バトンにとってはBARに留まるのがいいのか、それとも待望のウイリアムズ移籍を実現すべきなのかは分からないと語っている。ウイリアムズは来季のエンジンサプライヤーが未定になったことで、バトンの移籍も疑問視されている。
「ジェンソンはBARの貴重なヒット商品だから、チームは必死でつなぎ止めようとするだろうが、ジェンソンは全力を注ぐためにも早く来シーズンのパートナーが誰になるのかを知る必要がある。もしこれが琢磨だったら、ジェンソンはチームの秘蔵っ子のままでいられるだろうが、誰か他のすごいやつが入ってきたら彼のポジションは危うくなるかもしれないね」
「そうしたら、恐らく、彼はウイリアムズとの契約を実現させてマーク・ウエーバーとやっていく方がいいだろう。多分ウエーバーよりは彼の方が上手だろう」
「ジェンソンはいま分岐点にいるが、もし彼が真のタイトル候補になりたいなら、選択肢を見極める必要がある。BARには、マクラーレンやルノーとやり合う車がない」




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