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シューマッハー「タイトルを諦める気は毛頭ない」

2005年6月2日

 先週日曜、ニュルブルクリンクでの自国イベントで失意の5位に終わり、若手ライバルたちの前に敗北を喫した形のミハエル・シューマッハーだが、彼のF1キャリアも今季ワールドタイトルもまだ終わってはいないと語る。
 フェラーリのチームリーダー、シューマッハーは、現行のマシンパッケージでは太刀打ちできないまま、他チームが優勝争いをしているのを見るのは苛立たしかったと認めるが、だが、これまでの努力から信念を曲げることはなく、スクーデリアが本来のポジションに戻るべくこれから頑張らねばならないと感じているという。
「多くのさまざまな部分で僕らがやるべき仕事は山積みだ」とBlid紙に語るシューマッハー。
「全体的なパッケージの問題だが、確かな調和が必要で、それが今の僕らに欠けている。僕はいつでもベストを尽くそうとしているが、それでも十分でない時もある」
「僕は現実主義者だし、他の誰より自分のチャンスを見極められる。各レースで何が起きているのか分かっているよ。最近は、予選では少し遅いが、レースになるとそれより速くなる。僕が初めてフェラーリに来た時には、チームは本当に競争力がなかったから、もっと大変だった。僕の見解では、僕らは今こそ正念場だ。たとえ外から見たらそうでないとしてもね。タイトルを諦めるなんて思ってもいないよ」
 シューマッハーはヨーロッパGPでは奮闘むなしく、マーク・ウエーバー、ファン・モントーヤ、そして弟のラルフが絡む1コーナーの事故のために遅れをとった。しかし、好グリッドとはいえないスタートながら、中盤には追い上げを見せ、当人も実際、変化していく状況を楽しんだという。
「常々言っている通り、僕は若手ドライバーたちについて行けなくなったら引退する」とシューマッハー。
「だが今の状況はそれとは違う。まだまだ彼らとはやり合える。それに、本当に正直に言って、いま経験しているすべてのバトルで、多くの人たちが想像しているよりも遥かに僕はレースを楽しんでいるんだ」
 シューマッハーは現在、かつてタイトルを争ったモントーヤと並ぶ8位タイだが、シリーズリーダーのフェルナンド・アロンソには43ポイントも差をつけられている。




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