F1第6戦モナコGPは予選前の各45分のフリー走行3、4回目が快晴のなか行なわれ、ルノーのジャンカルロ・フィジケラがトップタイムをマークした。2番手にフェルナンド・アロンソがつけ、ルノーの2台がワンツーを占めた。3番手にはキミ・ライコネンがつけた。
天候は晴れ、気温20度、路面温度23度というコンディションのなか、土曜日午前9時からのフリー走行3回目はスタートした。
セッション序盤、まずジョーダン勢がコースイン。続けてマクラーレン勢がコースインするもインスタレーションラップのみ。ミハエル・シューマッハーは開始5分にパドックからピットへ姿を現す。
セッション中盤になって、キミ・ライコネンがタイムを縮め始める。続けてファン-パブロ・モントーヤが、1分17秒527でトップタイムを叩き出すものの、その直後にはデイビッド・クルサードが1分17秒180、フェルナンド・アロンソが1分16秒951と次々とトップタイムが入れ替わる。
開始39分の時点でアロンソ、クルサード、モントーヤ、ラルフ・シューマッハー、ジャンカルロ・フィジケラのトップ5となっている。ラルフは木曜日のフリー走行でタイヤ規定違反を犯し、予選タイムに0.5秒加算が決まっている。
セッション終盤に差しかかかると、フィジケラが1分16秒706のタイムを叩き出し、ルノーがワン・ツーを占めるが、直後にハイドフェルドがフィジケラのタイムをの0.3秒上回り2番手に浮上。立て続けにラルフが1分16秒508をマークしてトップに躍り出た。
9時45分チェッカーが振られるが、その直後モントーヤが9時46分に1分16秒197でトップタイムをマークし、フリー走行3回目は終了した。以下、2位フィジケラ、3位ラルフ、4位アロンソ、5位シューマッハー、6位ライコネン、7位ハイドフェルド、8位クルサード、9位ルーベンス・バリチェロ、10位マーク・ウェーバーという結果だった。
モントーヤから8位のクルサードまでが0.9秒差という僅差での争いとなった。区間タイムはセクター1がアロンソ、2がフィジケラ、3がモントーヤ。終了時の気温は22度、路面温度は24度だった。
フリー走行4回目も天候は晴れ、気温21度、路面温度26度。まずセッション開始22分にライコネンがアタックラップに入り1分16秒015でトップに浮上。しかしチームメイトのモントーヤが海のシケインでスピンを演じてそのままピットイン。
開始28分、シューマッハーが1分15秒633をマークし、このGP初めてトップに浮上。バリチェロもシューマッハーの0.6秒差で4番手につけるが、フェラーリ勢はライバル達のようにこの後タイムが縮められない。
セッション中盤差しかかると、ウェーバーが1分15秒235のタイムでトップに浮上するが、ミハエル、モントーヤ、ライコネンが次々と1分14秒台のタイムを叩き出し、アロンソが1分14秒047をマークする。さらにセッション終了5分前、フィジケラがはじめて14秒台を切る1分13秒988でトップに躍り出る。しかしその直後10時57分に、1コーナー過ぎの坂の途中でラルフ、クルサード、ビルヌーブの多重クラッシュが発生。赤旗が振られ、そのままセッションは終了した。
結局、土曜午前は1位フィジケラ、2位アロンソ、3位ライコネン、4位トゥルーリ、5位ウェーバー、6位ラルフ、7位モントーヤ、8位クルサード、9位ミハエル、10位リウッツィというトップ10。
区間タイムはセクター1がアロンソ、2、3がフィジケラ。終了時の気温は22度、路面温度は29度だった。
公式予選1回目は日本時間20時からスタートが切られる。