ザウバー・ペトロナスのドライバー、ジャック・ビルヌーブは、先週末のサンマリノGPで6位に入賞し、チームと自身に3ポイントをもたらした。決して好調とは言えない今シーズンの幕開けを経て、彼としてはようやく望んでいたものを手に入れたことになる。そのビルヌーブが先週末の成績などについて語った。
Q:イモラではザウバー・ペトロナスに移籍して以来、初の選手権ポイントを記録しました。そのレースを振り返って、どんな気分ですか?
ジャック・ビルヌーブ(JV):素晴らしい気分だ。なぜなら、僕らはすべてのチャンスを最大限に生かすことができたからね。チームの戦略は見事だったし、ピットストップでもいい仕事をしてくれた。それに加えて、車の特性がコースに合っていたので、僕としては初めて本当に限界までプッシュできた。
Q:これまで厳しいレースが続いていただけに、この成績は救いになりましたか?
JV:僕自身が疑いを持ったことは一度もない。ただ、この成績によってみんながポジティブな気分になり、全般的に楽にはなるだろう。
Q:なぜイモラでは大幅な進歩が可能だったのですか?
JV:それについてはいくつかの理由がある。そのひとつとして間違いなく言えるのは、新しい空力パッケージが絶対的なパフォーマンスだけでなく、スタビリティの面でも本当に大きく進歩したということだ。さらに車のメカニカルなセットアップでもこれまでのレースより自由度が広くなり、僕の好みに合ったセッティングが可能になった。そして、今回は改良されたトラクションコントロールプログラムを使った。これは僕のドライビングスタイルに合うように、僕のインプットに基づいてザウバーのエンジニアが開発したものだ。これらすべてのファクターが、大幅な進歩をもたらしたんだ。
Q:その方向でさらに改善の余地があると思いますか?
JV:間違いないね。まだ未開発のポテンシャルはあるよ!トラクションコントロールにしても、これはまだ第一段階でしかないから、さらに最適化できると思っている。今週はフィオラノでテストをすることになっていて、トラクションコントロールの改善はそこで取り組むプログラムの一部にも含まれている。
Q:バルセロナでも同様の成績を期待していますか?
JV:それは何とも言えない。バルセロナはイモラとは全く違うタイプのサーキットだし、あそこでのテストではあまり速くなかった。それに、前回のテストではまだ新しい空力パッケージを使っていなかったから、セットアップも最初からやり直さなければならない。(バルセロナでの成績は)僕らがどれだけ早く正しいセットアップを見つけられるかに大きく左右されるだろう。ただ、いずれにしても、イモラでマシンは大幅に改善されたから、それはバルセロナでもいい方向に作用するはずだ。
Q:あなたのF1でのキャリアの中で、プライベートチームでドライブするのは今年が初めてです。大きなファクトリーチームとの違いはどんなところにあるのでしょう?
JV:最大の違いは予算の規模だね。小さなチームではあらゆる支出をより厳格にコントロールしなければならない。ファクトリーチームと比べればテストの回数はずっと少ないし、その結果としていろんなアイデアを試す自由度も制限される。だからチームの全員にきわめて高い能率が要求されるんだ。
Q:チームメイトのフェリペ・マッサとはうまくやっていますか?
JV:僕らの関係はとてもフレンドリーなものだよ!今シーズンの開幕まで、僕はフェリペのことを本当によく知っているわけではなかった。だけど、僕らは最初からすぐに気が合ったし、お互いに十分な敬意を払っている。彼はまだ若いけれども、すでに相当な経験を積んでいるからね。
Q:今季残りのレースでの目標を聞かせてください。
JV:最大の目標は、今の勢いをキープして、イモラの時と同じ方向で開発を続けていくことだ。そうすればもっと大きな進歩も可能になると信じているよ。