マクラーレン、あるいはエンジンサプライヤーのメルセデスも正式には認めていないものの、今季ペドロ・デ・ラ・ロサがマクラーレンの金曜のテストドライバーを務めることになりそうだ。
デ・ラ・ロサ自身がスペインのオンラインニュースサイトAs.comに語ったところによると、彼はオーストラリア、マレーシア、バーレーンの3レースでキミ・ライコネンと新加入のファン-パブロ・モントーヤのラインナップに加わり、前年度5位以下のチームに認められる3台目のマシンをドライブするという。
「その件についてはずいぶん話し合ってきたが、昨日(月曜日)までチームからは何も言われていなかった」とデ・ラ・ロサ。「これは僕にとってきわめて重要なことだ。このチャンスが意味するものに対して、とてもエキサイトしている」
ここ何年かレースには出ていないものの、彼はフルタイムのドライバーとしてF1に復帰することを希望しており、金曜日のテストが彼の実力を人々に知ってもらう絶好の機会になると考えている。2004年のアンソニー・デイビッドソンのように、グランプリごとにしっかりとしたパフォーマンスを見せれば、他チームの2006年のドライバー候補になる可能性は十分にあるということだ。
「僕にとってはやっと表舞台に戻れるという感じだよ。テストでは年間に何千キロも走れるし、実際のレースとほぼ同じスピードも経験できるけど、テストドライバーが何をしているかなんて誰も気にしてはいない。チームボスは普通はそういうテストには顔を出さないから、テストドライバーがどんな仕事をしているか知らないんだ」
「来年はレースに復帰するのが僕の目標だ。それを達成できるかどうかは分からないけど、間違いなく言えるのは、僕が全力を尽くしてトライするということ。これまでもずっとそうしてきたようにね。レース復帰を目指すとすれば、僕に残されたチャンスはもうそう多くはないことも分かっているから、何とかしてこれを生かしたい」
4月上旬のバーレーンGPの後もサードドライバーの役目を続けられそうかという質問に対し、デ・ラ・ロサは彼がそのままフルタイムのリザーブとなるか、あるいはシーズン後半には“先輩格”のアレックス・ブルツにもチャンスを与えるのか、チームはまだ決めていないと述べた。
「僕が知っているのは、オーストラリア、マレーシア、バーレーンのグランプリについては、僕のポジションが保証されたということだけだ。それ以降、今度はブルツが走るのか、あるいは僕がそのまま続けることになるのかは、これからチームが決めることだよ。とりあえず、僕としてはその3レースについて考えるだけだね……」