２月８日（火）から１１日（金）にかけて、スペインのヘレス・サーキットでＦ１合同テストが行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングにとって、Ｆ１ヘレス合同テストへの参加は、１月第３週に行った新型“ＴＦ１０５”のシェイクダウン以来、今年２度目の参加。今回は、ヤルノ・トゥルーリが８日（火）から１０日（木）の３日間、ラルフ・シューマッハーが１０日（木）、１１日（金）の２日間テストに参加。テストドライバーのリカルド・ゾンタが８日（火）、９日（水）、１１日（金）に参加し、各々新型“ＴＦ１０５”の開発、熟成に邁進した。４日間で１周４．４２８ｋｍのサーキットを、合計２９００ｋｍ以上走破、多くのデータを収集した。

ヤルノ・トゥルーリ
ＴＦ１０５／０３
ベストラップ：１分１６秒７４３
周回数：２４１周
走行距離：１０６７．１ｋｍ

３日間の走行で、どのようなテストを行いましたか？
「今回のテストの主な目的は、開幕戦オーストラリアＧＰ及び、第２戦マレーシアＧＰで使用するタイヤを選択することにあった。それに加え、何度かのロングランテストも行った。また、スタートシステムやトラクションコントロールなどのセットアップも行い、多くを学んだ。しかしながら、私はインフルエンザにかかってしまい、最終日のテストに参加する事が出来なかった。とはいえ、全体的に見れば、多くの周回を重ね、総じて前向きなテストとなり、満足している」
“ＴＦ１０５”はどのように進歩していますか？
「今回特に新しいパーツを持ち込んではいないが、我々は充分な競争力を持っているように見える。そして、来週のバルセロナ合同テストで、開幕戦オーストラリアＧＰのための新空力パッケージを初めてテストすることになっており、楽しみにしている。この新パッケージは我々をより活気づけてくれるだろう」

ラルフ・シューマッハー
ＴＦ１０５／０２
ベストラップ：１分１７秒７７３
周回数：１８２周
走行距離：８０５．９ｋｍ

今週のヘレステストで担当したプログラムは何ですか？
「木曜日はミシュランタイヤのテストだけを行った。特に問題が起こることもなくプログラムを進行することが出来、良い一日となった。何度かスピンを喫したが、それは朝、走行開始直後のセットアップ中でのことだ。これは、まだやや“ＴＦ１０５”がトリッキーということを意味しており、私は少しハードに攻めすぎてしまった。金曜日はロングランテストを行い、１００周を越える周回をこなすことが出来た」
“ＴＦ１０５”はどのように進化していますか？そして、オーストラリアＧＰへ向けた空力パッケージを試すのを、どのくらい期待していますか？
「我々が常に進歩し、日々速くなっていることは明らかだ。先週のバレンシアテストでは、時として苦しむこともあったが、ここヘレスでは、既に改善され、他のチームと互角といえる」

リカルド・ゾンタ
ＴＦ１０５／０２，ＴＦ１０５／０３、ＴＦ１０４／１１Ｂ
ベストラップ：１分１７秒７１９（ＴＦ１０４／１１Ｂ）
周回数：２４１周
走行距離：１０６７．１ｋｍ

今週はどのようなテストを行いましたか？
「私にとって、ヘレスで新型“ＴＦ１０５”を走らせるのは初めてなので、火曜日はセットアップ作業に費やした。水曜日はいくつかのタイヤテストと、ロングランテストを行った。ギアボックスの問題で一度テストを中断することになったが、レースコンディションでの“ＴＦ１０５”の動きを学ぶことが出来、満足している。金曜日、再びテストに参加し、ロングランテストを継続した。また、この週末にウェットタイヤのテストを行うために、“ＴＦ１０４Ｂ”のセットアップ作業も行った」
ウェットタイヤのテストはどのような状況ですか？
「私はここヘレスで、週末にかけてさらに２日間、ウェットタイヤのテストを行うことになっている。我々はこの冬の間に、相当数のウェットタイヤテストを行ってきており、既に改良の手応えは感じられる。タイヤに関する競技規則も変更されたが、ウェットタイヤはレース中の交換が認められているので、ドライタイヤに比べれば、その違いは大きいものではない。しかし、これまでに我々が行ってきたテストで、既に改善されたことは感じられる」

• -
  ツイート
• 0
  シェア