FIA会長、マックス・モズレーは、フォーミュラ・ワンの新たなコスト削減案を1月に提案することを明らかにした。
ロイターの報道によれば、今週予定されていたモナコでのミーティングがキャンセルされ、新たに1月28日に行われることになった。
「新たなコスト削減案の提示を各チームに対して行う」と報道の中でモズレーは語っている。
「当初予定されていたモナコでのFIAコミッションミーティングは、まだ提案内容が整理されていなかったため、開くことができなかった」
来年からはいくつかのコスト削減案が導入されることが決まっており、これには同じエンジンを2レースにわたって使用することなどが含まれている。
また、英デイリー・テレグラフ紙の報道によれば、今対応策を施さなければ、2つのチームが新規参入するにもかかわらず2006年にはグリッド上のマシンは10台にも満たなくなるだろうとモズレーは予測している。
「もし今、我々が何の措置も講じなければ2006年にはまた同じような危機的な状況を迎え、そのときの参加台数は10台にも満たなくなるだろう」とモズレーは同紙に語っている。
「フォーミュラ・ワンは早急に新しい血を必要としている。来シーズンに向けてこれまで我々はできる限りの安全性に注意を払ってきた。今、我々はコスト面を至急に見直す必要がある」
「フォーミュラ・ワンは、多くのチームが参加するために列を作って順番を待つほどに収益性が高いビジネスでなければならない。だが現実には、観衆の目には見えない事柄に数百万ドルも費やすというばかばかしいことになっている」
「なぜチームはエレクトロニクスを開発するのに100人もの人間を必要とするのだろうか? またなぜグリッドに2台のマシンを置くために1000人からの人間を必要とするのか。この状態を改善しようと誰もが考えなければならない」
またモズレーは2008年に向けて、劇的にコストを改善する新しいレギュレーションに関しての調査を行う予定だ。その報告は2005年の終わりに行われることになっている。