先週バルセロナでルノー移籍後初のテストを終えたジャンカルロ・フィジケラが、自分自身の進歩や新たなチームでの第一印象について語った。
Ｑ：ジャンカルロ、このチームでの初めてのテストはどうでしたか？
ジャンカルロ・フィジケラ（以下ＧＦ）：ここに戻って来てよかったよ！数週間前にファクトリーへ行った時にはとても興奮したし、また車に乗って仕事を始めることができてハッピーだ。最初は慣れなきゃならないことがたくさんあった。エンジン、タイヤ、シャシーのすべてが、僕にとっては新しいものだったからね。初日の午前にはちょっとしたソフトウエアのトラブルがあったけど、その後は僕のドライビングスタイルに合わせてセットアップを改善していく作業を進めた。間違いなく正しい方向へ進んでいるし、週の終わりにはかなりシックリと来る感じになっていた。この段階ではタイムシートの上で一番速いとか一番遅いとかいったことは問題じゃない。僕に必要なのはできるだけ多くを学ぶことだ。
Ｑ：車に関して一番印象的だったのはどんなところでしたか？
ＧＦ：エンジンはパワフルで低回転からのピックアップも強力だった。シャシーに関しては、メカニカルグリップがとても良くて、トラクションにも驚かされた。ハンドリングは高速域で少し不安定なところがあるけど、今回のテストで多少は改善された。ただ、僕のドライビングスタイルにピッタリ合ったフィーリングにするために、もう少しセットアップを煮詰めていきたい。
Ｑ：３年ぶりにこのチームに戻って来ましたが、すぐに馴染めましたか？
ＧＦ：正直なところ、とても簡単だったよ。メカニックたちの少なくとも５０％は入れ替わっていなかったし、僕の担当エンジニア（アラン・ペルマン）は、ベネトン時代に４年間一緒に仕事をした人物だった。僕は彼の性格をよく知っているし、彼も僕の性格を知っている。だから、また一緒に仕事ができてうれしいよ。チームの雰囲気は僕がここを離れた時と何も変わっていない。ただ、チームとしての態度は変わった。彼らが３年前よりも高いところに目標を置いて、それを達成するために一段と熱心に働いているのが感じられるんだ。
Ｑ：この３年間であなた自身も変わったと思いますか？
ＧＦ：そう思うよ。僕はさらに経験を積んできた。それはとても大事なことだ。速さという点でも、以前より速くなっていると思う。でも、過去３年間には多くのことを学んだ。車の状態が良くないときでも１０１％でプッシュしたし、そのおかげでチームにレベルの高いテクニカルな情報をもたらすことができた。どっちの方向へ進めればいいかを理解できるようになったんだ。それから、今年ザウバーで戦ったレースでは長いスティントに慣れて、タイヤをいたわりながら戦略的に重要な場面ではハードに攻められるようになった。２００５年のタイヤルールの下で成功を収めるには、この経験が大いに役立つと思う。
Ｑ：まだ開幕までにはかなり時間がありますが、最初のテストを終えたところでどんな感想を持っていますか？
ＧＦ：精神的にはとてもポジティブだ。ドライバーとしては、トップチームにいて勝てるチャンスがあるということが重要なんだ。それはより大きなプレッシャーをもたらすかもしれないが、僕は気にしていない。過去にはプレッシャーが両肩にのしかかっていたときでも速く走れたし、ここには素晴らしい可能性があることは間違いない。まさに完璧なタイミングでルノーに加入したと思うよ。彼らは来年こそ複数のレースで勝ちたいと望んでいて、それは僕の望みでもあるからね。
パンターノもミナルディ狙い
