ヤルノ・トゥルーリは、ルノーがシーズン中に放出を決めたことで、予定より早くトヨタチームに加わった。その際に“チームもマシンも、予想していたよりもいい”と感じたという。
2005年にラルフ・シューマッハーと共に走ることになるトゥルーリは、新しい年の挑戦を楽しみにしていると語った。
「僕はトヨタに来たとき、チャレンジを求めていたんだ」と、トゥルーリは説明した。「これは大きなチャレンジだけれど、このチームと共に優勝できる可能性があることは分かっている。だからこそ、僕はここへ来たんだ」
「個人的には、前のチームで自分のした仕事にはとても満足だった。僕が加わったときはコンストラクターズ選手権で6位だったのに、僕がチームを去るときには2位だったんだから」
「このチームでも同じようにできたらいいね。優勝経験のある車に乗って優勝するのが簡単だとは言わないけれど、加わったチームがトップに登りつめるのを手伝えるとすれば、その方がずっとチャレンジングで満足感が得られるよ」
「ここへ来てみたら、マシンもチームも、予想していたよりよかった。ただ着実に前進して、タイヤの性能をもっと引き出せるようになればいいんだ」
また、トゥルーリによれば、チームには、上位に進出してフェラーリやBAR、ルノー、ウイリアムズ、マクラーレンなどに挑戦していくために必要なものがすでに備わっているという。
「トヨタには、それに必要なメンタリティがあるんだ――たとえ、時間がかかるとしてもね。潜在能力はあるんだから、大切なのは、相応しい人材と経験を手に入れることだけだ。これまでのところ、マイク・ガスコインは、新しい若いチームをうまくオーガナイズしていると思う。今では、チームに経験豊富な人材もいるし、チームにたくさんのインプットができる経験豊富なドライバーもいる。うまくいけば、すぐにいい結果が出せるんじゃないかな」
「僕は、トヨタのドライバーになってまだ間もないけれど、もうすでに、チームが正しい方向に向かっているという印象を受けている。とはいえ、新車を手に入れるまでは、はっきりしないことだろうけどね」
「つまり、来年に向けてはかなり期待が持てるということさ。しかし、その期待が高すぎないように、気をつけてもいるよ」