イギリス・レーシング・ドライバーズ・クラブ（ＢＲＤＣ）は、イギリスＧＰのライバルは、この２、３年で出てくるとみられる新開催地、トルコ、インド、韓国だと考えているかもしれないが、第４のライバルが新たに出現しそうだ。南アフリカの共同企業体が、限られたＦ１カレンダー枠に入るべく名乗りを挙げるというのだ。各国の新サーキットと同様に、ケープタウンの会場は政府の補助を享受すると見られる。先週、政府の補助が期待できないことを知らされたシルバーストンにとっては羨ましい話だろう。「Ｆ１招致の計画はまだまだ先の話」と、南アフリカのビジネス・デイ紙に語るオメガ・コンソーシアムのチーフエグゼクティブ、デイビッド・グラント。「今は南アフリカ政府のプロジェクト参加に関する回答を待っているところだ」
　オメガはすでに新サーキットの建設予定地としてケープタウン郊外を指定しており、２００７年には世界選手権に加わりたいとしている。マレーシアのセパン・サーキットと同じように、同市内の国際空港に隣接して建造する予定だ。新サーキットは、南アフリカのかつてのモータースポーツ会場、キャラミに取って代わる場所となる。キャラミはヨハネスブルクに近く、１９９３年に最後のＦ１を開催し、ウイリアムズのアラン・プロストがポールポジション、優勝、ファステストラップのすべてを制覇した。

• -
  ツイート
• 0
  シェア