ブリヂストンは6日、都内ホテルで日本GP直前恒例となったプレスミーティングを開催。今季これまでのシーズン、そして鈴鹿での戦いへの意気込みを示した。
ミーティングには、ブリヂストン渡邊恵夫社長をはじめ、安川ひろしモータースポーツ推進室長、浜島裕英タイヤ開発部長などブリヂストンF1活動の首脳陣が出席。さらに、チャンピオンチームのフェラーリからミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリチェロの両選手、それにロス・ブラウンテクニカルディレクター、ジャン・トッド監督など豪華なメンバーが出席した。
ロス・ブラウン、それに浜島氏は今季のフェラーリの強さについて「今季につながる重要な一戦だったのは、昨年のハンガリーGP。ミハエルが周回遅れにされ、チームもブリヂストンも真剣に危機感を抱いた。それに対して、チームとタイヤサプライヤーが一致団結して問題を解決し、他を圧倒できるパッケージを作り上げた」と解説。レギュレーションの大きな変更が予定されている2005年に向けても「もう開発は進んでいる」と、両者のパートナーシップが強固であることをアピールした。
今季圧倒的なパフォーマンスをみせたチャンピオン、ミハエル・シューマッハーも「昨年のハンガリーGPがターニングポイントだった」と語る。「あの時は本当に速さが足りなかった。でも、優秀なチームとブリヂストンの開発のおかげで素晴らしい走りができた」
週末に迫った日本GPについては? との質問には「優勝、そしてワンツーフィニッシュ」とジャン・トッド フェラーリ監督。シューマッハーも「週末は天気が悪いらしいが、ドライでもウエットでも自信がある。ウエットならなおいいかもしれないね(笑)。ブリヂストンのホームレースなんだから、当然優勝を狙っていく」と自信満々。目下2連勝中のバリチェロも「今季の終盤4戦(イタリア、中国、日本、ブラジル)は自分にとって大事なレースが続くんだ。だから日本もフェラーリの完全勝利を目指す」と、こちらも必勝の構えだ。
会見後も、ステージ上でブリヂストン首脳陣とフェラーリ首脳陣が固く握手を交わすシーンが印象的だったプレスミーティング。「黄金コンビ」はまだまだ盤石のようだ。