フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロが、サーキットに足を運ぶよりテレビでＦ１を観戦する方が好きだと述べると共に、Ｆ１は現在間違った方向に行っており、変わらなければならないという見解を再び示した。
「チャンピオンとしてモンツァに戻り、熱烈なファンの前でバリチェロがポールポジション、ミハエルがそのすぐ後ろのグリッドを獲得して私はとても嬉しかった。レースの最後にフェラーリのマシンがトップでゴールするのを見るのが好きな私でも、その光景を見てとても嬉しかった」と、まずは笑みを浮かべたモンテゼモロ。
　しかし、彼はすぐにＦ１の将来について意見を述べると共に、現在フェラーリが圧倒的な強さを見せているものの、いまのＦ１の状況を変える必要があるという見解を示した。もっとも、ミハエルに代わる新しいチャンピオンの誕生が必要だといった類の話ではない。
「Ｆ１を見直す必要がある。私たちは将来に目を向けなければならない。興行の方法からすれば、Ｆ１は１つの時代を終えつつある。各チームにはテレビ放映権の４７％が分配されているが、もっとたくさんの予算がなければ生き残ることができない。実際、来年の予算集めに四苦八苦しているチームがいくつかあることを知っている」
「私たちは、他のチーム同様、いま置かれている状況について考えていかねばならない。コスト削減だけが打開策になるとは思っていない。いま以上に収入を得る道があるはずだ。現在の状況は歓迎できるようなものではない。Ｆ１は、小さなチームにとって、そして私たちにとってさえ、あまりにもお金がかかりすぎるようになっている」

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