母国で2週間を過ごしたBARホンダチームは、意気込みを新たにヨーロッパ大陸へ向かい、来週末ドイツのホッケンハイムリンクで行われる、F1世界選手権第12戦に臨む。
チームは、イギリスGPで表彰台を逃した悔しさは忘れ、この先7戦に残されたチャンスの方にしっかりと照準を合わせている。
ジェンソン・バトンは、006がホッケンハイムでいい走りをするはずだと考えており、また表彰台に乗るか、少なくともポイントを獲得しようと意気込んでいる。彼は、シルバーストンでは4位でゴールした。
バトンは次のように語った。「先週のシルバーストンでは、表彰台でフィニッシュできなくてガッカリしたけれど、マクラーレンが調子を取り戻したことを考えれば、それほど悪い結果じゃなかったよ。ドイツGPのことについて言えば、僕らはホッケンハイムでずっと強いはずだ。ウチのマシンは、あのコースによく合っているからね。あのコースでは、いいトラクションが要求されるんだけど、ウチのマシンはその部分が優れている。バックストレート・エンドでは、かなり追い越しのチャンスがあるから、面白いレースになるはずだ。スタジアムセクションをドライブするのも、かなり特別な経験だよ。僕らは今や、ルノーとの戦いに集中する必要があるし、そのためには2台揃ってポイント圏内でレースを完走しなくちゃね」
一方、佐藤琢磨は、残念な結果に終わったシルバーストンの後で、ドイツGPを心待ちにしている。
琢磨はこう語った。「僕は2002年にホッケンハイムでレースをしたんだ。あのコースが大きな改修を受けた後のことだよ。あそこは、とてもテクニカルなサーキットに生まれ変わって、常にエキサイティングなレースが見られるようになった。それに、素晴らしい追い越しのチャンスもある。シルバーストンは僕にとって厳しいレースだったし、今週のヘレステストではちょっとフラストレーションも感じた。だけど、テストプログラムのうちいくつかの要素については、かなり有望な結果が出ているから、来週のドイツGPがすごく楽しみだ」