魅力あふれるモナコGPを終え、ジャガーは伝統のサーキット、ニュルブルクリンクでのヨーロッパGPのため、モナコから直接ドイツ入りした。
チームは3人のドライバー全てが好成績を上げたことのあるこのサーキットでのレースを特に楽しみにしている。ニュルブルクリンクでは、昨年のヨーロッパGPでマーク・ウエーバーが6位、クリスチャン・クリエンとビヨルン・ウィルドハイムがジュニアフォーミュラ時代、数回優勝を飾っている。
「ニュルブルクリンクはF1カレンダーの中でもドライブが楽しいサーキットの1つだ」とウエーバー。「昨年はポイントを上げたので、いい印象を持っている。今年も同じようなパフォーマンスができればいいね。2001年のF3000時代、表彰台に上ったこともある。過去の経験が大いに役立つだろう」
「最近、サーキットが改修されため、オーバーテイクはストレートよりコーナーで行うことが増えるだろう。ニュルブルクリンクでは一般に、ハイダウンフォースが求められる。また、空力とエンジンが重要になる。トラックは森の中を通っており、天気もGPの準備や戦略にとって重要な要因だ。天気は、僕たちだけでなくファンにとってもレースをエキサイティングにする一因となっている」
今年F1デビューを飾ったクリエンは、ニュルブルクリンクでのレースに過去何度も出場している。ジュニアフォーミュラ時代は他のサーキット以上にニュルブルクリンクで好成績を上げている。
「ニュルブルクリンクにはいい思い出がいっぱいある。お気に入りのサーキットの1つだ。フォーミュラBMW、フォーミュラルノー、F3時代にニュルブルクリンクでレースをし、優勝したこともあるので、今度のレースが余計に楽しみだ。過去に走った経験がある所だと仕事が楽になる。モナコは、レイアウトとマシンのセットアップに慣れるのに時間がかかり、ずいぶん苦労した」