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メルセデスが惚れ込むその才能。アントネッリはフェルスタッペンに続く不世出の天才か/F1コラム
2024年6月14日
メルセデスF1チームが、ルイス・ハミルトンの後任の2025年レギュラードライバーとして、新人アンドレア・キミ・アントネッリを起用する可能性が高まっている。現在17歳で、今年FIA F2に初めて参戦、第5ラウンドを終えた時点では、まだ未勝利でランキング6位という成績であり、来年F1にデビューさせるのは早計だという意見も多い。しかし、長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏は、トト・ウォルフ代表の考えを支持している。なぜなら、アントネッリが稀有な才能の持ち主である兆候が見られるからだ。
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メルセデスF1チームが、ルイス・ハミルトンが今年末に去った後のシートに10代の新星アンドレア・キミ・アントネッリを据えることはほぼ確実とみられている。しかし、有識者の一部を含め、メルセデスのその判断が大きな間違いであると考える者は少なくない。
イタリア出身17歳のアントネッリは、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパで2023年タイトルを獲得して、今年FIA F2に昇格したばかりであり、F2ではまだ優勝経験もなければタイトル争いにも加わってもいない。そのためトト・ウォルフ代表の選択は性急すぎるもので、メルセデスにとっては裏目に出るかもしれず、アントネッリのキャリアも台無しになる可能性があるとの見方もできるためだ。
しかし、アントネッリがマックス・フェルスタッペンと同様にとてつもない才能の持ち主であることを示す兆候は数多くあり、モータースポーツ関係者の多くは彼が18歳の若さでF1に参戦するのに十分な能力を備えていると考えている。私もそのひとりだ。
5年前、私の友人のアマチュアレーシングドライバーがフェラーリ・チャレンジ・ヨーロッパに出場し、アマチュア部門のライバルたちを圧倒していた。友人は40代後半で第二のキャリアを楽しんでいたが、スピードはまったく衰えず、ライバルのアマチュアドライバーたちをはるかにしのぐラップタイムを記録し、元F1ドライバーのエイドリアン・スーティルのようなプロとよく競い合っていた。
しかしある春の午後、彼から突然電話があり、その場ですぐにレースをやめると彼は宣言した。
友人は非常に感情的になっていたので、私は彼がまくしたてるのを最後まで聞いてから、いくつか簡単な質問をした。彼の話をまとめると、こういうことだった。彼はローマ近郊のバレルンガでテスト走行をし、プロドライバーに近いラップタイムを叩き出していたという。しかし、ひとりの12歳の少年が登場、ブースターシートとペダル延長キットをつけてもらった父親のフェラーリに飛び乗るや、誰よりも速いラップタイムを記録し、私の友人に2秒近くの差をつけたというのだ。
さらにいくつか質問をして謎が解けた。その少年は他でもないアンドレア・キミ・アントネッリだったのだ。そこで私はアマチュアドライバーの友人に、その少年がカートでどれほど素晴らしい成績を収めているか、父親のチームがイタリアGTをはじめとした様々なシングルメイクシリーズにエントリーした車両で、その少年がどれだけ走りこんでいるかを説明し、彼は非常に優秀なドライバーであると話した。落ち着きを取り戻した友人は、マシンに戻り、テストを続け、シーズン末には再びタイトルを獲得した。
カートからステップアップしたアントネッリは、フォーミュラ4とフォーミュラ・リージョナルで誰もが驚くような走りを見せ、いとも簡単にタイトルを獲得し、要求の高いプレマ・チームさえも感心させた。
アントネッリはベテランのようなスピード、一貫性、技術的理解力を備えており、冷静沈着だ。彼はレース中に決して動揺せず、声を荒らげたり感情的に反応することはない。怒りや失望をポジティブな方向に向けて、マシンから最大限のパフォーマンスを引き出すといった点で、オスカー・ピアストリに似ているかもしれない。アントネッリはまた、正確で明確なフィードバックを提供し、より良いセットアップを見つける作業に貢献するため、エンジニアたちからも非常に高く評価されている。
アントネッリと知り合って6年以上になるウォルフ代表は、自分が稀有な宝石を手にしていることを認識している。おそらくウォルフにとって、2014年の夏にフェルスタッペン争奪戦においてレッドブルに敗れたことはいまだに痛手なのかもしれない。ウォルフはアントネッリを早期にF1トップチームからデビューさせることで、今回はライバルより先んじたいと考えているのだろう。
これまでのところ、アントネッリの才能が本物ではないかもしれないと疑わせるような、警戒すべき兆候は見当たらない。このような才能あるドライバーはめったに現れない。私は、ウォルフの選択を疑ったり批判したりするのではなく、アントネッリのF1初シーズンに大きな期待を抱き、今からわくわくしている。
(Luis Vasconcelos)
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7/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/7(日) | 決勝 | 23:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |