佐藤琢磨が日本人最高の3番グリッドを獲得
2004年5月9日
スペインGP2日目の予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaの佐藤琢磨が、日本人最高位となる3番手グリッドを獲得した。ジェンソン・バトンはアタック中の第2区間で、僅かにコースをはみ出してしまい、14番手タイムだった。
前日の夕方からサーキット付近は雨に見舞われ、せっかく付いた路面のゴムは、あらかた流されてしまったが、朝までには天候も回復。サーキットの上空には青空が広がった。しかし、午前9時の時点で気温は11C、路面温度15Cと、前日以上に涼しいコンディション。路面がまだ完全に乾き切っていないこともあり、2日目のフリー走行は、ゆっくりとしたペースで始まった。
前日午後の2回目フリー走行を、クラッチのトラブルのため、ほとんど棒に振ってしまった佐藤だが、今日は順調に周回を重ねる。予選前、最後に行なわれたフリー走行セッション終盤には、今週末を通してただ一人1分14秒台のタイムに突入。M・シューマッハ(フェラーリ)をコンマ18秒しのいで、日本人ドライバーとして初の、セッション1番手に躍り出た。バトンはコンマ8秒遅れの6番手タイムだった。
1回目予選の始まる午後1時の時点で、天候は引き続き快晴。路面温度は38Cまで上がった。2番目に出て行ったバトンは総合11番手のタイム。2回目予選は、10番手での出走となる。そして16番目に出て行った佐藤は、チームメイトよりコンマ28秒速いアタックで、10番手タイム。11番目の出走となった。この1回目予選でのトップタイムは、JP・モントーヤ(ウィリアムズ)だった。
午後2時からの2回目予選が始まるころには、気温は20C、路面温度は40C近くまで上昇した。天候も引き続き快晴で、絶好のコンディション。開始後20分過ぎにアタックに出て行ったバトンは、最初の区間で最速タイムをマーク。2戦連続のポールポジション獲得に向けて、期待は高まった。ところが第2区間、7コーナーの立ち上がりでアウト側にはらんでしまい、僅かにコースをはみ出してしまう。ここで大きくタイムロスしたバトンは、1分17秒575のタイムで10人中5番手。最終的には、14番グリッドからのスタートとなった。
バトンに続いて佐藤がアタックを開始。第1区間は、バトンからわずか100分の1秒遅れの好タイムをマーク。そして次の区間では最速タイムをたたき出す。直後のヘヤピンで、若干挙動を乱してしまう場面もあったが、それでも1分15秒809と、暫定トップのタイムを記録。このまま行けば、B・A・R Honda としては2戦連続、日本人として始めてのポールポジションの獲得だ。しかし、その次に出て行ったM・シューマッハは佐藤のタイムをコンマ8秒上回り、トップタイムを記録。ここで佐藤は暫定2番手。その後のドライバーは佐藤を上回るタイムを出せなかったが、セッション最後にアタックしたJP・モントーヤが、コンマ17秒佐藤を上回るタイムを記録した。佐藤は惜しくもフロントローの獲得はならなかったが、日本人として過去最高の3番グリッドを獲得し、十分に表彰台を狙える、自己ベストポジションから明日のレースに臨むこととなった。
中本修平 エンジニアリング・ディレクター
「今日は琢磨が素晴らしい走りを見せてくれ、予選3位を獲得してくれました。マシンの調子は良いですから、明日の決勝では十分連続表彰台を狙っていけると思います」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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