中東初の総合モータースポーツ施設であるドバイ・オートドロームに関して、マクラーレンのキミ・ライコネンが熱烈な賛辞を述べた。この施設は、ウエスト・サリー・レーシングがデザインしたもので、4週間後にオープンすることになっている。
ミハエル・シューマッハーから王座を奪い、F1史上最年少チャンピオンとなるのではないかと、多くの者から見なされている24歳のライコネンは、中東ラリーで13回チャンピオンとなっているモハメッド・ベン・スライェムが所有するCLK GTRメルセデスに乗って、この施設のショートコースのひとつを走行した。
「サーキットの形とコーナーは、見た目も感触もとてもいい。そのときが来たら、ここでF1マシンをドライブするのは楽しいだろうね。モータースポーツの愛好者は、ここで素晴らしい時間を過ごせると思う。本職のドライバーもそうだろう。ここは、ハイクオリティの国際サーキットのようだからね。より大きなスケールで、関心を集めるから、このような施設はF1にうってつけだ。こんなサーキットを作ったドバイには満点をあげたいね」
ユニオン・プロパティーズが所有するこのオートドロームには、堂々たるグランドスタンドや、接待用のスイートルーム、売店、F1をテーマにしたレストラン、ドライバーの教育センターなどがある。この施設について、ベン・スライェムは次のようにコメントした。「ドバイにとって素晴らしいことだ。ここが、中東のスポーツの中心地であることを世界に証明してくれるだろう」
ドバイ・オートドロームとビジネス・パークは、57億ドルをかけたドバイ首長国の開発計画の一環である。ウエスト・サリー・レーシングのクライブ・ボウエンが、このプロジェクトのモータースポーツ・コンサルタント兼コースデザイナーを務めた。社内の技術者を使いつつ、ウエスト・サリー・レーシングのデザインチームが、有名な建築業者HOK S+V+EとW Sアトキンズの海外チームの中心となって働き、FIAとFIM、CIKの認証を得ることに成功した。クライブ・ボウエンは現在、さらに数多くのデザインプロジェクトに関して交渉中である。