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レッドブル・ホンダ分析:勝利に向け、ふたつの課題をクリア。タイヤ&マシンの管理も難なくこなして2勝目
2020年12月14日
2020年F1第17戦アブダビGPの勝敗は、予選でほぼついていた。
というのも、F1にパワーユニットが導入された2014年以降、2019年までの6年間のアブダビGPの勝者は、全員がフロントロウからスタートし、そのうち5人がポールシッターだった。つまり、83%の確率で、ポールポジションからスタートするマックス・フェルスタッペンが勝利の権利を握っていた。
レッドブル・ホンダとフェルスタッペンが勝利を獲得するまでに残された課題はふたつ。ひとつは、スタートでトップを維持してオープニングラップを終えること。これに関しては、チームとドライバーは素晴らしい仕事でこの課題をクリアし、スタート直後の1コーナーを制するとともに、1周目から後続を徐々に引き離していった。
もうひとつの課題は、ピットストップ戦略だった。というのも、フェルスタッペンの後方には2台のメルセデスがいて、戦略を分けてくる可能性があったからだ。
過去のレースと、金曜日のフリー走行でのロングランのデータから、この日のレースでは1ストップ戦略が最良の選択だった。もし、メルセデス勢がポールポジションのフェルスタッペンからポジションを奪えなかった場合、メルセデスはピットストップ戦略で揺さぶりをかけてくることが予想されたからだ。
メルセデスが行ってくるだろうと考えられた戦略は、1台がアンダーカットを試み、もう1台はオーバーカットするというものだ。2番手のドライバーがフェルスタッペンよりも先にピットインしてニュータイヤに履き替えれば、当然レッドブル・ホンダ側も動かざるを得ない。
ところが、この日のレッドブル・ホンダは、運も味方した。マシントラブルでコース脇に停止したセルジオ・ペレス(レーシングポイント)のマシンを撤去するため、10周目にセーフティーカーが導入された。
ピットストップでのロスは、通常時よりもセーフティーカーが導入された場合は小さくなるので、このタイミングでピットインするのが正解となる。つまり、メルセデス勢はフェルスタッペンに対して、アンダーカットしたり、オーバーカットするという作戦での揺さぶりができなくなってしまった。
セーフティーカーが導入された10周目にピットインしたフェルスタッペンに続いて、メルセデス勢2台が相次いでピットインした段階で、アブダビGPのレースは99%フェルスタッペンのものとなった。
あとはフェルスタッペンがタイヤを最後まで保たせられるようマネージメントすることと、パワーユニットを含むマシンの信頼性だった。フェルスタッペンがレース終盤に「必要ならエンジンの出力落としてもいいけど」とピットに無線を送ったのも、マシンを労ろうとしていたためだった。
しかし、この日のレッドブル・ホンダとフェルスタッペンはタイヤのマネージメントも、マシンの信頼性のマネージメントも問題なかった。
その走りは、クリスチャン・ホーナー代表に「今年のレース週末で、ほぼ間違いなく最も力強い週末だった」と言わしめるほどだった。
昨年ブラジルGP以来となるポール・トゥ・フィニッシュはレッドブル・ホンダとして今シーズン2勝目であり、通算5勝目。ホンダとしては今シーズン3勝目と2019年と並んだ。
「こんな形で今シーズンを終えることができてうれしい」と笑顔で喜ぶフェルスタッペン。2021年はその笑顔をもっと多くのレースで見たい。
(Masahiro Owari)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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