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ホンダF1田辺TD初日会見:唐突な予選モード禁止通達に戸惑い。対応は未知数も「エンジン側は楽になる方向」
2020年8月15日
2020年F1第6戦スペインGPの初日フリー走行でのホンダ勢4台は目立ったトラブルもなく、ほぼ順調な1日だったといえる。代わってセッション後の囲み取材では、パワーユニット(PU)の『予選モード禁止』の話題が中心を占めた。
次戦ベルギーGPから実施予定と言われるが、ホンダ側には正式な通達はなく、自動車メーカー各社が集まって定期的に行われてきたパワーユニットの将来についてのミーティングでも、いっさい話が出なかったとのことだ。ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは「やれと言われれば、対応するしかない」と言いつつも、「非常に唐突な印象です」と、戸惑いを隠さなかった。
──────────
──最初に、初日の総括からお願いします。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):冬のテストでしっかり走っているサーキットなのですが、やはり2月と8月では全然違いますね。外気温も路面コンディションも、全然違うなかでの初日でした。
4人のドライバーはそれぞれ順調に走行し、いろいろ課題も見えてきました。出だしはいいかなと、感じています。日曜日は少し外気温が下がるという予報も出ていますが、ほぼ晴天で推移しそうです。ですので初日のショートラン、ロングランのデータは、十分に活用できるでしょう。
──チームに訊いてくださいと言われそうですが、実質的にコーナーがひとつだけのセクター1で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが最速。アレクサンダー・アルボンはコンマ4秒遅れでした。これは、どう判断したらいいのでしょう。
田辺TD:チームに訊いてください(笑)。ドライバーに直接訊いてもらってもいいでしょう。その点に関してはセッション後のミーティングでも、特に話には出なかったですね。
──アルボン車は、3基目のTCとMGU-Hに換えました。スペインに来てからの措置だったのでしょうか。
田辺TD:先週のシルバーストン後ですね。
──3基目投入でもペナルティは科されないということで、今季は15戦以上行われることが明らかになりました。チーム側には、すでにその通知はいっていますか?
田辺TD:シルバーストンの段階で通知がいったようです。
──第7戦ベルギーGPからの予選モード禁止の通達も、同じようにチームに行ったのでしょうか。ホンダ側は、聞いていないのでしょうか?
田辺TD:我々は何も聞いていません。FIAが正式に発表したのですか?
──いえ、各チームへの通達を聞いたメディアが報じたという経緯です。
田辺TD:そうですか。
──もし予選モード禁止になったとして、田辺さんは今回の措置をどうお考えですか。
田辺TD:具体的にどう規制するのか、現時点では不明なので何とも言えないですね。
──まさにその規制の仕方が話題になっているのですが、予選モードという独立したモード、予選でしか使わないモードが、そもそも存在するのでしょうか。
田辺TD:各メーカーそれぞれだと思いますので、何とも言えないですね。
──バルテリ・ボッタス(メルセデス)などは、それを規制するとレース中のパワーモードも使えなくなって、オーバーテイクが減ると危惧しています。
田辺TD:どういう規制をするかで、そのあたりは全部変わってくるでしょうね。エンジンの寿命にもかかわってくるかもしれないですし。ざっくり言えば、予選モードの禁止はエンジン側には楽になる方向だと言えるでしょうね。
──ベルギーGPまで2週間ありませんが、設定を変えたりなどの対応自体はそれほど難しい作業ではないのでしょうか?
田辺TD:内容次第ですね。検討事項が多岐にわたったりするのか、あるいは、もっとずっとシンプルな規制なのか。
──田辺さんの印象としては、今回の規制は技術的にスパッとクリアにできるものなのでしょうか。あるいはグレーゾーンが大きいものになってしまいそうですか?
田辺TD:現時点では、具体的に答えるのは難しいですね。規制の内容と、監視の仕方次第というか。
──監視が必要な規制だと。
田辺TD:監視しないと、いうこと聞かないでしょうから。密になるな、夜飲みに行くなと言っても、規制がないと守らないのと同じです。
──今回の禁止通達は突然行われたという印象を拭えないのですが、田辺さんはどう思っていますか。
田辺TD:話が出てきたのは、非常に唐突だと感じています。パワーユニットとしての対応は規制の内容次第だとさっき言いましたが、やれと言われたらやるしかない。いずれにしても、唐突でした。
将来のPUはどうあるべきか、これまでずっと作業部会で話し合ってきたわけです。新型コロナウイルスの蔓延でこういう状況になってからも、2021年、2022年のPUはどうするか、継続して話してきた。しかしそのなかでは、予選モードの廃止とか規制とかの話は、いっさい出ませんでした。開発コストの削減とか、開発凍結、使用基数などは議論されましたが。まったく出ていない議題でした。
それがシーズンがようやく開幕した4戦、5戦目に、いきなり出てくる。唐突だなあと思いました。今後それに関する作業部会が招集されるという話も来ていません。ただ実施するかどうかは、チーム代表を交えての話だとは思います。
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |