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バトン8位入賞、今季5度目のポイント獲得

2003年7月21日

 イギリスGP決勝レースは、コース上に観客の男が乱入するなどして、2度のセーフティカー導入となる波瀾の展開となった。Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは、最後尾スタートという大きなハンデを負いながら、見事な追い上げを見せ8位入賞。今季自己5度目の、ポイント獲得を果たした。ジャック・ビルヌーブは10位完走を果たしたが、惜しくもポイント獲得には至らなかった。
 昨日より若干雲は多いながら、サーキット上空は晴れ間が広がった。前日の2日目予選で9番手となったビルヌーブはグリッド5列目からのスタート。予選のアタックラップをトラブルで計測できなかったバトンは、最後尾からのスタートとなった。バトンはピットに入って燃料補給してレースを戦うという選択肢もあったが、マシン重量差がタイムを左右するコース特性を考え、そのままグリッドからスタートとなった。
 午後1時にレース開始。レッドシグナルが消え、全20台が一斉に1コーナーへ殺到する。最初の周回でビルヌーブはふたつポジションを落として11番手に。逆にバトンはスタートの混乱を上手く潜りぬけ、一気に15番手までポジションアップを果たす。
 レース4周目、D・クルサード(マクラーレン)のコクピットプロテクターがマシンから外れ、コース上に散乱。この処理のため、2周に渡ってセーフティカーが先導した。その間クルサードを始め5台がピットイン。レースが再開した7周目の時点で、ビルヌーブが8番手、バトンが11番手まで順位を上げた。
 そして11周目にハプニングが起きる。両手に紙を持った道化士姿の男が、突然コース内に乱入。男はマシンにひかれることはなく、取り押さえられたものの、これで再びセーフティカーが導入された。この混乱の間に、先ほどピットに入らなかったマシンのうち14台が、一斉にピットへ向かい、ピットレーンは大混雑。2台がほぼ同時に入ってきたチームもあり、待たされたマシンは大きく順位を落としてしまった。B・A・R Honda勢も、ビルヌーブは10番手でコースに復帰するも、バトンは18番手まで後退してしまった。


 折り返し点を過ぎた31周目。10番手のビルヌーブはそれまで10周近くM・シューマッハ(フェラーリ)の猛追をしのいできたが、ここで抜かれて11番手に。そのすぐ後ろには、バトンが付いている。そして残り20周となった40周目。2回目のピットインをぎりぎりまで遅らせていたビルヌーブとバトンは、6、7番手までポジションアップを果たした。その後41、42周目に相次いでピットインし、1周遅らせたバトンが先行して、11、12番手でコースに復帰した。その後、上位陣のピットインもあって、9、10番手まで順位を上げ、入賞圏内まで、あともう一歩まで迫った。
 そして終盤52周目。バトンの前を走っていたF・アロンソ(ルノー)が、ピットストレートでストップし、そのままリタイア。バトンはポイント圏内の8位にポジションアップ。更に7番手のC・ダ・マッタ(トヨタ)を追う。その差はわずかコンマ3秒に迫り、数ラップに渡り猛追するも、そのままチェッカー。とはいえ、ヨーロッパGP以来2戦ぶりのポイント獲得となった。ビルヌーブは最終ラップでコースをはみ出してしまい、順位をひとつ下げたものの、コースに復帰し10位完走。惜しくもポイント獲得はならなかった。優勝はR・バリチェロ(フェラーリ)。乱戦を制しての今季初勝利だった。

中本修平
エンジニアリング・ディレクター
Honda Racing Development
「今日はふたりとも素晴らしいドライビングでしたね。また我々の努力が確実に競争力の向上につながっていることもお見せすることができたのではないかと思います。ジェンソンは最後尾からのスタートにもかかわらず、頑張ってポイントを獲得することができました。残りのレースもこの調子で頑張りたいと思います」




レース

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