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ホンダ:ぶっつけ本番で、ビルヌーブ6番手

2003年7月5日

 フランスGP初日は、Lucky Strike B・A・R Hondaのマシンが差し押さえられるという大波乱の幕開けとなった。フランスGPが始まる前日の木曜日夕方、地方裁判所の執行官がサーキットに突然現れ、B・A・R Hondaのマシンをトレーラー2台の中に封印した。金曜朝には直ちに裁判所に異議申し立てを行ない、「差し押さえは無効」という当然の決定を下された。しかし、その決定が出たのは既に午前中のフリー走行の終盤で、セッション終了前にマシンをトレーラーから下ろす時間もなく、結局チームは午後の予選をぶっつけ本番で走らざるを得ない状況になってしまった。しかし、後半に出走したジャック・ビルヌーブは、乾きかけた路面にも助けられ、初日6番手を獲得した。ジェンソン・バトンは19番手だった。
 午後の予選前に激しい雨が断続的に降ったものの、セッション開始時点の午後2時には薄日も射してきた。しかし路面は完全に濡れており、悪天候用のウェットタイヤの使用が許可された。それでも6番手出走のD・クルサード(マクラーレン)あたりから、路面の一部は乾き始め、出走順によって大きく路面コンディションが変わることが予想された。そして、10番手出走のバトンにとっても、微妙な出走順となった。今年はコース終盤が大きくレイアウト変更されているだけに、事前に1周も出来なかったハンデは大きかった。バトンは悪天候用ウェットタイヤを装着してアタックに挑んだ。探るよう慎重にコースを走り、暫定トップのM・シューマッハ(フェラーリ)から3秒6落ちの10番手に終わった。

 ビルヌーブがアタックを始めたのは、開始後40分。路面はより広い範囲で乾いてきたため、浅溝のレインタイヤを選択してのアタック。そして最初の区間でトップタイムを出し、第2区間でやや遅れを取ったものの、ほとんど未知と言って良い最終区間でタイムを縮める。そして、その時点でトップだったM・ウェバー(ジャガー)にコンマ5秒以上の差を付けて、暫定でトップに立った。

 その後、後続のマシンがアタックする毎に路面は乾き、条件は更に良くなって行った。セッション終盤になると、すっかりドライタイヤのコンディションに。ドライタイヤでアタックした後続車が次々と好タイムを出してゆく中、ビルヌーブの順位は後退するが、それでも最終的に6番手を獲得。午前中思わぬハプニングで1周も出来なかった被害を、最小限に食い止めた形となった。残念ながらバトンは19番手。悪天候用ウェットタイヤ、浅溝のレインタイヤ、そしてドライタイヤと、3種類のタイヤが使われた初日予選を制したのは、好条件となったセッション終盤に走ったJ・フェルスタッペン(ミナルディ)だった。

※2番手タイムを出したウィルソン(ミナルディ)は、セッション後の計測で重量違反となり、ノータイム。これにより、ビルヌーブ6番手、バトンは19番手となった。


ジャック・ビルヌーブ (6番手 1分24秒651)
「今日は色々とあった割には上手く走れたんじゃないかな?フラストレーションのたまる一日だったけれど、僕に出来る事は何も無かったから、予選の1周を確実に走りきることに集中したんだ。これまでに他のサーキットで試したウェット用のデータのおかげで、今日は最初からセットアップが上手く決まった。マシンがブレーキングの際にどのように反応し、ブレーキングポイントが何処であるか等の情報が何も無いまま、速く走るのはとても難しいんだ。それに、すごく滑りやすい個所が何ヶ所かあることも、走ってみて初めて分かった。コースに慣れていない上に、新しく出来たコーナーが3つもある状態では、限界まで責めるのはとても無理だよね。明日の朝は最終予選に向けて、じっくり落ち着いて準備するよ」

ジェンソン・バトン (19番手 1分30秒731)
「今日は全く大変な一日だったね。コースが徐々に乾いていく中、朝のセッションでタイヤの比較も出来なかったし、全く新しい部分に慣れる必要があったため、難しかったよ。これらは、法律的な問題で朝のセッションを全部フイにしていなかったとしても大変なのにね。特に新しく出来た3つのコーナーで、どれくらいグリップが得られるのか分からなかったので、タイヤの選択は保守的に悪天候用のウェットタイヤを選んだんだ。後から思えばその選択は間違いだったんだけど、今日はデータが無かったために、もっと早くタイヤの温度が上がるかと思っていたんだ。でも、今日のことは我々には手の出しようが無かったからもう忘れて、明日の予選に向けて頑張るよ」




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