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波乱の初日予選でバトン11番手

2003年6月28日

 ヨーロッパGP初日予選は、セッション中に雨が降り出すという難しいコンディションとなり、中盤以降にコースインしたドライバーはウェット路面でのアタックを強いられた。Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは11番手。激しい雨の中の出走となったジャック・ビルヌーブは、アタック中にコースアウトを喫し、タイム計測が出来ず最下位に終わった。
 この日は朝のうち、雲一つない快晴に恵まれた。そして午前中のフリー走行では、トップから9位までをミシュランユーザーが独占するという結果となった。ブリヂストンタイヤ勢にとっては厳しいスタートとなり、このセッションでB・A・R Honda勢はバトン15番手、ビルヌーブは17番手だった。
 午後になると、サーキット上空に雲が広がり始める。とはいえ気温は25℃まで上がり、路面温度も27℃を記録する。そしてセッション中盤、10番手のバトンがコースインした頃には、天候は完全に曇りとなり、いつ雨が降り出してもおかしくない雲行きとなった。ドライ路面の中でバトンはアタックを開始。ところが、アタックラップ終盤のシケインの縁石に乗り上げた際に、フロントウイングをコーンにヒットし、破損させてしまう。フロントウイングを引きずりながらアタックしたこともあって、タイムが伸びず1分32秒479の暫定10位。
 そして次に出走のHH・フレンツェン(ザウバー)の出走する前後から雨が降り始め、14番手出走のビルヌーブの時点では、路面は場所によっては完全にウェット状態。但し、この時点では悪天候用ウェットタイヤの使用許可が出ておらず、浅溝のレインタイヤを履いてコースイン。しかしその後、雨脚は激しくなり、ビルヌーブは一面水溜り状態となったヘヤピンでスピン。コースアウトしたビルヌーブはグラベルで止まってしまい、セッションは一時中断となった。
 結局雨は初日予選中には降り止まず、中盤以降にコースインしたドライバーには難しい展開となった。最終的にバトンは11番手。タイム計測が出来なかったビルヌーブは最下位となり、明日の2日目予選をカナダGPに続きトップで走ることになった。初日予選のトップタイムは、ドライコンディションの中を2番手で出走したK・ライコネン(マクラーレン)だった。


中本修平
エンジニアリング・ディレクター
Honda Racing Development
「今日は2人共トップテン入りを期待していたんですが、上手く行きませんでしたね。ジェンソンは僅かに及ばず11番手でしたが、タイムアタック中にフロントウイングを壊していたことを考慮すれば、悪くは無いと思いますよ。ジャックの方も残念ながら、突然の雨のためにハンディを負ってしまい、良いタイムを出す事が出来ませんでした。」

ジェンソン・バトン
11番手
1分32秒479
「そこそこ順調なラップだったんだけれども、最終セクターで失敗してしまった。縁石に深く乗り上げすぎてしまい、コーンに引っ掛けてフロントウイングを壊してしまったんだ。今朝も同じミスをしていたから、悔しいよね。ただ、一つだけ言わせてもらうと、あのコーンはフロントウイングが壊れるだけで、役には立たないよ。他にも何人か同じ事をやっていたよね。僕のタイムアタックの時には、まだ雨が降り始めたばかりだったからラッキーだった。最後の6〜7人が出て行く頃には、相当激しく降っていたからね。でも、現状ではウェットコンディションの方がうちにとって有利だから、実は雨が降ってくれて少し嬉しいんだ。明日の最終予選はウェットになると良いな。」

ジャック・ビルヌーブ
20番手
「今日は、ウェットになってすぐに出て行ったウェバー、ダ・マッタと僕にとっては運が悪かったね。僕が出て行った時はまだ、浅溝のウェットタイヤしか装着が許されていなかったんだけど、その後のドライバー達は悪天候用のウェットタイヤを使うことが出来たんだ。途中からはほとんどタイヤが地面に接触していなかったよ。まるでボートみたいに浮かんでいたんだ。普通ハイドロプレーニングは一瞬の間のことなんだけど、あそこではずっとハイドロプレーニングしっぱなしだったんだ。明日は一番最初に出て行くことになる。だから、これから出来るだけのことはするけれど、明日も今日と同じ様にセッション中に雨が降ってくれることを祈るよ。ここは我々のタイヤにとっては厳しいけど、明日は頑張るよ。」




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