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B・A・R Honda勢、完走ならず

2003年6月16日

 カナダGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジャック・ビルヌーブとジェンソン・バトンは、マシントラブルのため、ともに途中リタイア。2台が出場したレースとしては、今シーズン初めて、1台もチェッカーを受けられなかった。
 2日目までの不順な天候から一転、決勝レース当日のサーキット上空の風は強いものの、例年のカナダGPのように爽やかに晴れた。ピットロード前のストレートでは追い風になる風向きで、最高速やギアレシオに影響が出ることも考えられた。
 前日予選を失敗し、最後尾からのスタートとなったK・ライコネン(マクラーレン)が、ピットスタートを選択。19台のマシンが、グリッド上に並んだ。午後1時のフォーメーションラップが始まる頃には、路面温度は29℃を記録。この3日間で一番の暑さとなった。

 レーススタート後の1コーナーは全車きれいに抜けて行ったものの、その先で数台が接触。R・バリチェロ(フェラーリ)、J・トゥルーリ(ルノー)、A・ピッツォニア(ジャガー)らが緊急ピットイン。序盤5周目を終えた時点で、14番グリッドからスタートのビルヌーブは9番手までポジションアップ。17番グリッドのバトンも、15番手まで上がっており、追い上げを開始。
 しかし、ビルヌーブのマシンにブレーキトラブルが発生。その為にペースを上げられず、13周目には後続のマシンに抜かれて14番手まで落ちてしまう。次の周にピットインし、タイヤ交換と共にブレーキの冷却作業を施しコースへ復帰。しかしトラブルは改善出来ず、次のラップに再びピットイン。そのままリタイアとなり、残念ながら地元GPで結果を残すことが出来なかった。

 一方バトンは追い上げを続け、17周目には入賞圏内まであと一息の9番手までポジションアップ。その後、上位陣がピットインやリタイアで順位を下げたため、バトンは6番手までポジションを上げた。そして23周目に、1回目のピットイン。これで11番手まで順位を落とすが、再び追い上げの体制に入った。40周目から50周目にかけて、各マシンが次々に2回目のピットインへと向い、これでバトンは一旦8番手までポジションを上げる。48周目の自らのピットで11番手にポジションダウンするが、その後D・クルサード(マクラーレン)のリタイアによって再びポジションアップ。しかし、トランスミッションにトラブルが発生し、52周目に緊急ピットイン。そのままリタイアを喫した。優勝は、M・シューマッハ(フェラーリ)だった。


ジェンソン・バトン
51周リタイア
「今回はスタート順位も悪かったし、難しいレースになる事は覚悟していたよ。前半はマシンの調子は良かったけれど、1回目のピットストップまでの間、ずっと遅いマシンに引っかかって、ペースを上げる事が出来なかった。そのうち低速コーナーでのアンダーステアがどんどんひどくなってきて、追い抜きが難しくなっていった。ピットストップ後は邪魔なマシンも無く、パニスとダ・マッタを追い上げていたところに、4速ギアにトラブルが出てしまった。4速を使わないようにしていたんだけれど、その後5速、6速そして7速と壊れていってしまったんだ。今週は色々と問題が多かっただけに、頑張ってくれたチームの皆にとって残念な結果になってしまったね。このレースには改良版パッケージを持ち込んできただけに、もっと良い結果を期待していたから、どうしてこんな事になってしまったのか、よく分からないよ。」

ジャック・ビルヌーブ
14周リタイア
「またもやリタイアとなってしまい、本当に残念だ。スタートも上手く決まったし、9番手まで追い上げていたところだったんだ。マシンはすごく良い感じで、バランスも良かった。今日は確実にポイントを獲得出来たはずだから悔しいよ。徐々にブレーキが利かなくなってきて、ブレーキペダルの踏み代がどんどん深くなってきたんだ。ピットストップの際にブレーキを冷やして、問題個所を突き止めようとしたんだけれども、ピットアウトした後はブレーキが全然利かなくなっていて、直ぐにまたピットインせざるを得なかった。7台しか完走しないレースだってあるわけだから、チームのスタッフは直してくれようと頑張ってくれた。左リアのブレーキキャリパーを交換して、ブレーキオイルの漏れを止めようとしてくれたんだけど、その時点では明らかに我々のレースは終わっていたね。これまでの8戦のうち、6レースをメカニカル・トラブルで落としているから、いい加減いやになってくるけど、ここは頑張り続けるしかないね。ここではすごく多くのファンが応援してくれていたから、せめて完走くらいはしたかったよ。」




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